(注) 1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。
2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第14期の期首から適用しており、第14期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
3.持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社が存在しないため記載しておりません。
4.第15期及び第16期の1株当たり純資産額については、期末純資産の部の合計額からA種優先株式払込金額を控除して算定しており、計算結果はマイナスとなっております。
5.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を行っていないため記載しておりません。
6.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、第12期は潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であることから期中平均株価が把握できないため、第13期及び第14期は潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であり、当社株式は非上場であることから期中平均株価が把握できないため、また、第15期は潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。
7.第13期、第14期及び第15期の自己資本利益率については、当期純損失であるため、記載しておりません。
8.株価収益率については、当社株式は非上場であるため記載しておりません。
9.第12期、第13期及び第14期については、キャッシュ・フロー計算書を作成していないため、キャッシュ・フローに係る各項目については記載しておりません。
10.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。
11.第15期及び第16期の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、ESネクスト有限責任監査法人により監査を受けております。なお、第12期、第13期及び第14期については、会社計算規則(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を受けておりません。
12.当社は2020年5月15日付で普通株式1株につき1,000株の株式分割を行っており、第12期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。
13.第三者割当増資により、2025年2月7日にB種優先株式32,825株、2025年4月7日にB種優先株式300株を新規発行いたしました。
14.当社は2025年7月15日開催の取締役会において、A種優先株式及びB種優先株式のすべてにつき、定款に定める取得条項に基づき取得することを決議し、2025年8月4日付で自己株式として取得し、対価として当該優先株主に当該優先株式1株につき普通株式1株を交付しております。また、当社が取得したすべてのA種優先株式及びB種優先株式は2025年8月4日付で会社法第178条の規定に基づきすべて消却しております。
15.当社は2025年7月15日開催の取締役会決議により、2025年8月5日付で当社普通株式1株につき5株の割合で株式分割を行っております。そのため、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、第15期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算出しております。
16.当社は2020年5月15日付で普通株式1株につき1,000株の株式分割、2025年8月5日付で普通株式1株につき5株の株式分割を行っております。そこで、東京証券取引所自主規制法人の引受担当者宛通知「『新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成24年8月21日付東証上審第133号)に基づき、第12期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定した場合の1株当たり指標の推移を参考までに掲げると、以下のとおりとなります。なお、第12期、第13期及び第14期の数値(1株当たり配当額についてはすべての数値)については、ESネクスト有限責任監査法人の監査を受けておりません。
当社の事業は、代表取締役社長である大和新が、創業以前に知人の医師から寄せられた「病院から配られたり、市場に売っている白衣は、ペラペラでクタクタのものばかりで、あの白衣を着ても仕事のモチベーションが上がらない」という切実な声に耳を傾けたことから始まりました。
2008年の創業当時の医療用白衣は、その声が示す通り、旧来の画一的な商品が主流であり、品質やデザインの面で選択肢が極めて限られた状況にありました。この市場環境に対し、大和は「なぜ誰もかっこいい白衣を作らないのか。」というシンプルな疑問から、デザイン性によって従来の商品と明確に差別化された、新たな白衣の開発を着想いたしました。
この着想を実現するため、共同創業者となるオーダーメイドスーツ職人の大豆生田伸夫(現当社従業員)をパートナーとして迎え、長年培われたテーラードの技術を応用した、これまでにない新しい白衣の開発に着手しました。
完成した商品をECサイトを通じて個人の医師へ直接販売を開始したところ、受注は順調に伸長し、医療現場における潜在的な需要の高さを確認いたしました。この手応えを受け、2008年、医療用のメディカルアパレルの企画、製造及び販売を事業目的として、大和と大豆生田が当社を共同で設立いたしました。
当社設立後、現在までの沿革は以下の通りです。
(注) 聴診器「U scope」については本書提出日現在、製造販売を中止しております。
当社は、「医療現場に、感性を。」というミッションのもと、医療現場で働く医師や看護師などの医療従事者に対し、白衣・スクラブ(上下分かれた医療ウェア)・患者衣・周辺小物等のメディカルアパレル商品の企画、開発及び販売を行っております。医療従事者が誇りを持ち、モチベーションを高く保ちながら、高いパフォーマンスで働けるよう、メディカルアパレルを機能重視の支給品からプロ意識を表現するファッションへと進化させ、当社のこだわり抜いたものづくりを通じて、機能性と美しさ・着心地を高次元で兼ね備えたメディカルアパレルを提供しています。また、高機能で美しいユニフォームが医療従事者と患者の体験価値を高め、医療従事者の自信や患者との関係構築にポジティブな影響を与えるという新しい価値観を発信しております。
なお、当社は、メディカルアパレル事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載は省略しております。
当社の各事業区分の特徴は、以下のとおりです。
当社の事業において取り扱っている主な商品は次のとおりです。
着る人の気持ちを高揚させるスタイリッシュなスクラブ及び白衣ブランドです。テーラード技術をベースにし、美しさと機能性を両立したデザインを追究しています。
主な商品一覧
(注) COOL TECHの通気性表記については、下記の試験結果に基づくものであります。
定番商品(DEOスクラブ)の通気度:12.0cc(2025年6月18日報告日のクラボウ株式会社の物性・堅牢度試験結果)
COOL TECHの通期度:198.2cc(2021年3月16日報告日の一般財団法人カケンテストセンターの試験報告書結果)
入院患者に対し、入院生活を支えるために患者の視点から今までにない心地良さ、機能性を追求した、新しい患者衣ブランドです。入院セットサービスのパイオニアの株式会社エランと共同開発をしております。
主な商品一覧
販売チャネルごとの詳細については、以下の通りになります。
① 国内向けECサイト
国内向けとして、当社直営のECサイトである公式オンラインストアを運営しており、エンドユーザーである医療従事者へ直接販売を行っております。
当社商品の販売を行う直営の常設店舗及び期間限定のポップアップストアを運営しており、エンドユーザーへ直接販売を行っております。2025年8月時点においては、常設店舗として店舗(丸の内、大阪、名古屋、横浜)を運営しております。また、ポップアップストアは全国各地で都度、開設しております。
国内の代理店展開としては、主にリネンサプライ事業者が代理店となり、病院とリース契約を締結して、当社が企画・開発したメディカルアパレル商品を病院にリースしております。エンドユーザーには、病院が貸与を行っております。
当社が企画・開発したlifte商品を株式会社エランに販売を行っております。株式会社エランの入院セットサービスを通じて病院に導入し、エンドユーザーに提供しております。
海外については、ECサイトを通じた直接販売と代理店を通じた法人販売の両方を展開しております。台湾、香港、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン向けについては、当社直営のECサイトである公式オンラインストアを運営しております。また、中国については、アリババグループが運営する天猫国際(Tmall)と呼ばれるECモールへの出店を行っております。合わせて、展開国毎に代理店を通じた販売を行っており、中東6カ国(サウジアラビア等)ではDr.s' lounge社(注)と代理店契約を締結する等海外代理店を通じた販売が主となっております。
(注) 中東6カ国(サウジアラビア等)における業務提携および代理店契約を締結。2024年1月に当該契約を更新。
当社の事業においては、以下の特徴を有しております。
一般的なメディカルアパレルメーカーがその商品を販売するにあたっては、病院・クリニック等との間に代理店が入ることから、最終的なエンドユーザーである医療従事者と直接の接点を持つことが難しい側面があります。一方で当社は代理店への卸販売等の法人販売や病院等への直接販売以外にも、メディカルアパレル業界では特徴的な、自社ECや自社店舗における販売を行っております。このような販売チャネルを通じて当社は医療従事者と直接的な顧客接点を有しており、常にユーザーの声に耳を傾けながら、マーケットイン思考を重視した商品開発を実現させております。
例えば当社の定番の白衣であるクラシコテーラーは、顧客からのフィードバックを基に、素材、デザイン及びパターンといった機能性・デザイン性の両方の観点から複数回の改良を実施しました。
医療従事者が着用するメディカルアパレルの特徴は、病院の洗濯を請け負う専門業者が、高温での滅菌処理やプレス等の工業用洗濯を行うため、一般的なアパレル素材では耐えられず、工業用洗濯に耐えうる素材開発・商品開発が求められます。
当社は素材開発に強みを持つ国内メーカーとの共同開発体制を通じて、社内に研究開発のノウハウを蓄積しております。例として、当社のスクラブシリーズである「DECO」に使われる素材は、それぞれの層に機能を付加した3層構造となっています。ポリエステルでありながらウール調の上質感を表現する1層目、動きやすさを与えるストレッチ性と復元性、耐久性を付加する2層目、直接肌に着ても快適で通気性を保持する3層目を組み合わせ、当社が追求する機能性、耐久性とデザイン性を確保できる素材を開発しました。
一般的なメディカルアパレルが耐久性を重視するのに対し、私たちは耐久性、着心地、機能性も高次元で融合させています。その実現のために、糸の選定、生地の織り方・編み方、染色加工や縮み率の調整といった各工程で研究と試作を重ね、当社としての最適解を、素材ごとに作り上げています。
またこれらの強みは、北陸を中心とした国内の素材トップメーカーの強みを組み合わせ、独自の付加価値を持つ複雑な素材を開発するために、創業以来の長年の試行錯誤で培った知見を生かしつつ、感性的な素材開発にこだわる企業文化を土壌とする当社ならではのものと考えております。
加えて、テーラード技術による立体的なデザイン、当社の厳しい品質基準をクリアしたファクトリーにおける縫製など、デザイン・素材・縫製、その全てにこだわり抜き、医療現場での使用に最適な機能性や耐久性と、他社が真似できないようなファッション性と着心地を兼ね備えた商品を提供し、メディカルアパレルの高付加価値化を図っております。
当社は,これらの商品開発体制及びブランド性における模倣困難性の高いビジネスモデルにより、世界で愛される、日本発のグローバルブランドへの飛躍を目指しております。
(注)有価証券報告書の提出会社であります。
(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、最近1年間の平均人員を( )外数で記載しております。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3.当社は、メディカルアパレル事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載をしておりません。
労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
(3) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
当社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。