第二部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

 

回次

第10期

第11期

決算年月

2021年9月

2022年9月

売上高

(千円)

4,565,649

4,864,786

経常利益

(千円)

649,974

685,168

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

438,409

432,780

包括利益

(千円)

445,016

427,654

純資産額

(千円)

3,196,754

3,431,177

総資産額

(千円)

6,363,161

7,793,759

1株当たり純資産額

(円)

1,017.36

1,091.97

1株当たり当期純利益

(円)

139.52

137.73

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

50.2

44.0

自己資本利益率

(%)

14.5

13.1

株価収益率

(倍)

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

549,812

286,531

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

365,125

764,949

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

213,902

855,627

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

2,940,253

3,319,156

従業員数

〔外、平均臨時雇用人員〕

(名)

381

380

102

102

 

(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。

2.株価収益率は、当社株式が非上場であるため記載しておりません。

3.前連結会計年度(第10期)及び当連結会計年度(第11期)の連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、PwC京都監査法人により監査を受けております。

4.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第11期の期首から適用しており、第11期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第7期

第8期

第9期

第10期

第11期

決算年月

2018年9月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

売上高

(千円)

1,450,686

1,488,494

1,451,074

1,440,453

977,146

経常利益

(千円)

427,287

469,074

387,945

360,617

284,687

当期純利益

(千円)

333,570

375,311

313,501

308,056

257,115

資本金

(千円)

77,430

77,430

100,000

100,000

100,000

発行済株式総数

(千株)

15

3,097

3,142

3,142

3,142

純資産額

(千円)

1,921,247

2,248,256

2,472,811

2,670,878

2,758,796

総資産額

(千円)

3,518,251

3,998,587

4,230,904

4,344,797

5,468,025

1株当たり純資産額

(円)

126,148.87

725.90

786.97

850.00

877.98

1株当たり配当額
(うち1株当たり中間配当額)

(円)

6,566.00

43.00

37.00

39.00

44.00

(-)

(-)

(-)

(-)

-)

1株当たり当期純利益

(円)

21,862.00

121.18

101.21

98.04

81.83

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

54.6

56.2

58.4

61.5

50.5

自己資本利益率

(%)

18.5

18.0

13.3

12.0

9.5

株価収益率

(倍)

配当性向

(%)

30.0

35.5

37.1

39.8

53.8

従業員数

〔外、平均臨時雇用人員〕

(名)

48

47

55

56

48

6

4

3

4

4

 

(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。

2.株価収益率は、当社株式が非上場であるため記載しておりません。

3.前事業年度(第10期)及び当事業年度(第11期)の財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、PwC京都監査法人により監査を受けております。

4.第7期から第9期までの財務諸表については、会社計算規則(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記入しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受けておりません。

5.当社は、2019年6月5日付で普通株式1株につき200株の割合で株式分割を行っておりますが、第8期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、第8期の1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算定しております。

6.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第11期の期首から適用しており、第11期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

7.当社は、2019年6月5日付で普通株式1株につき200株の割合で株式分割を行っております。

第7期の1株当たり純資産額、1株当たり配当額及び1株当たり当期純利益は、当該株式分割前の数値を記載しております。
そこで、東京証券取引所自主規制法人(現日本取引所自主規制法人)の引受担当者宛通知「『新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(2012年8月21日付東証上審第133号)に基づき、第7期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定した場合の1株当たり指標の推移を参考までに掲げると、以下のとおりとなります。なお、第7期、第8期及び第9期の数値(1株当たり配当額についてはすべての数値)については、PwC京都監査法人の監査を受けておりません。

 

 

回次

第7期

第8期

第9期

第10期

第11期

決算年月

2018年9月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

1株当たり純資産額

(円)

629.55

725.90

786.97

850.00

877.98

1株当たり当期純利益

(円)

109.30

121.18

101.21

98.04

81.83

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

32.83

(-)

43.00

(-)

37.00

(-)

39.00

(-)

44.00

(-)

 

 

 

2 【沿革】

提出会社は、当社グループ全体の事務管理業務を集中的に行うことを目的として、2012年3月に設立しました。2012年10月には、提出会社を親会社として、株式会社エリッツ、株式会社エリッツ建物管理、株式会社エリッツ不動産販売、株式会社弁慶ひっこしサービスをそれぞれ100%子会社とするエリッツグループに組織再編を行っております。

提出会社の設立以降の以後の企業集団に係る経緯は、次のとおりであります。

年月

概要

2012年3月

グループ全社の事務管理業務を集中的に行うため、株式会社エリッツホールディングスを設立し管理部門を株式会社エリッツより移管

 

賃貸物件の管理をオーナー様より請負うため、株式会社エリッツ建物管理を設立し建物管理業を株式会社エリッツより移管

2012年10月

株式会社エリッツホールディングスを親会社として、株式会社エリッツ、株式会社エリッツ建物管理、株式会社エリッツ不動産販売、株式会社弁慶ひっこしサービスをそれぞれ100%子会社とするエリッツグループに組織再編

2013年3月

株式会社エリッツホールディングスが「宅地建物取引業」の免許を取得

2013年8月

株式会社弁慶ひっこしサービスの100%子会社として、株式会社京都賃貸住宅ライフサービスを設立し、賃貸仲介事業を株式会社エリッツとの2ブランドとして展開開始

2013年10月

株式会社エリッツ建物管理が「賃貸住宅管理業者」に登録

2016年9月

分譲マンション管理業務を株式会社エリッツホールディングスより株式会社ARC建物管理に移管

2017年2月

マレーシア・クアラルンプールに「ELITZ INTERNATIONAL MALAYSIA SDN. BHD.」(エリッツインターナショナルマレーシア)を設立し、海外での賃貸マンション仲介事業等を開始

2017年10月

株式会社エリッツ建物管理 滋賀営業所開設

2018年11月

株式会社エリッツが株式会社京都賃貸住宅ライフサービスを吸収合併し、2ブランド展開していた賃貸仲介事業を『エリッツ』ブランドに集約し再構築

2019年5月

株式会社エリッツ建物管理 伏見営業所開設

2020年10月

不動産業にかかる顧客管理システム「バストレージ」の開発及び販売、「AI VASTシステム」の代理店販売及びコールセンターの運営を目的に株式会社VASTを設立

2021年3月

株式会社エリッツホールディングスが不動産特定共同事業を開始

2023年3月

組織運営の効率化のため、株式会社弁慶ひっこしサービスを株式会社エリッツに、株式会社ネクシヴを株式会社エリッツ建物管理に、それぞれ吸収合併

 

 

 

なお、提出会社の設立以前は、1986年10月、当社創業者である槙野常美が、不動産管理業を営んでいた既存企業のオーナーからの応援を受けて当該企業に賃貸マンション仲介部門を新設する形で京都市中京区において創業し、1989年5月には管理業務も開始しました。その後独立して1989年7月に現在の「株式会社エリッツ」の前身である「株式会社長栄ホーム」を設立いたしました。

 「株式会社長栄ホーム」設立以後、提出会社の設立までの企業集団に係る経緯は、次のとおりであります。

年月

概要

1989年7月

京都市下京区に、賃貸マンション仲介業及びマンション管理業務を事業目的とした、株式会社長栄ホームを設立

1996年7月

滋賀県大津市に瀬田店をオープンし、京都地区から滋賀県に進出

1999年9月

不動産売買業務を開始

2000年9月

登記上の本店を烏丸店(京都市下京区)へ移転

2002年1月

京都、滋賀全店物件情報オンライン化

2003年8月

新ブランド「エリッツ」を立ち上げ、VIS(ビジュアル アイデンティティ システム)導入

2003年9月

FC近江八幡店(滋賀県近江八幡市)がオープンし、FC事業を開始

2005年1月

株式会社エリッツに商号変更

2008年7月

エリッツ四条烏丸ビルをオープンし、登記上の本店を同地(京都市下京区)へ移転

2009年6月

株式会社エリッツで契約いただいたお客様の引越しを請負う目的で株式会社弁慶ひっこしサービスを設立

2011年4月

土地建物の売買仲介を行うため、株式会社エリッツ不動産販売を設立し不動産売買の仲介業を株式会社エリッツより移管

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは株式会社エリッツホールディングス及び連結子会社6社により構成されており、不動産仲介事業、不動産管理事業、居住者サポート事業を営んでおります。なお、当該3つの事業区分については、「第5 経理の状況1連結財務諸表等(1)連結財務諸表注記事項」に掲げるセグメントの区分と整合しております。

当社グループはグループ内に種々の業務を行う子会社を擁しており、相互の連携によりグループとしてシナジー効果が発揮されるよう努めております。

当社グループの事業内容及び当社と各子会社の位置付けは次のとおりであります。


 

 

(グループ統括)

当社が担当しております。具体的には以下の業務を行っております。

<経営指導業務・事務受託業務>

当社が各子会社に対し経営計画、事業企画等の経営指導を行うと同時に、人事・経理・システム・総務等の事務管理業務を集中受託して事務の効率化を図っております。

また、グループで使用する事務機器や車両等を当社が一括管理し各社にリースしております。

 

(不動産仲介事業)

<不動産賃貸仲介事業>

株式会社エリッツが賃貸マンション・アパート等の賃貸仲介を担っております。京都・滋賀を中心に近畿圏で55店舗を展開し、単身、ファミリーを問わず広く社会人層を中心に、学生層にも間口を広げて、当社保有の賃貸不動産、株式会社エリッツ建物管理がオーナーからお預かりしている管理物件といった当社グループの管理物件のほか、他社管理物件やオーナーが自ら管理する物件などの当社グループ管理物件以外の物件についても賃貸の仲介をしております。特に当社グループ管理物件の仲介におきましては、グループとしてシナジー効果が発揮される事業であります。

<不動産仲介関連事業>

株式会社エリッツホールディングスへの火災保険取次紹介、株式会社VASTへのインターネット接続取次、新電力・ガス取次紹介や、仲介・管理に伴う室内リフォーム・室内消毒・引越・NHK加入取次等の業務を株式会社エリッツが各店舗において行っております。

<不動産売買仲介事業>

株式会社エリッツ不動産販売が不動産売買仲介事業を担っております。一般住宅及び投資用マンションの情報収集をし、広告をして集客し、顧客に仲介をしております。

当社グループ管理物件のオーナーが、所有物件を売却又は新規購入される際には株式会社エリッツ建物管理から紹介を受け、株式会社エリッツ不動産販売がその売買仲介を行うことによりグループとしてシナジー効果が発揮される事業であります。

<不動産賃貸事業>

現在当社は、京都市内に賃貸マンション8棟、商業ビル2棟、店舗1軒を保有しており、自社使用のほか、276室の居室と10戸のテナントから家賃収入を得ております。競売情報や当社が収集した投資用マンション情報をもとに、利回りや当社グループの仲介力・管理能力とのシナジー等を考慮して物件を購入しております。購入した不動産については仲介事業から得た情報をもとに、顧客需要を満たすようにリノベーションを行い、入居率100%を目指しております。株式会社エリッツが賃貸仲介し、株式会社エリッツ建物管理が管理を行っておりますので、グループとしてシナジー効果が発揮される事業であります。

<不動産開発事業>

不動産開発事業においては、競売情報や株式会社エリッツ不動産販売が入手した情報をもとに再販可能性を慎重に検討し、物件を厳選して購入しております。購入後は当社が当社グループのノウハウを生かし、時代のニーズに沿った投資用マンション等を企画・計画し、改装や建設は専門業者を利用しますが、株式会社エリッツの仲介力を生かした満室引渡しや、株式会社エリッツ建物管理によるメンテナンスサービスの提供など、他社には真似のできない賃貸マンション経営に関するワンストップでのトータルサービスを提供することで、グループ全体のシナジー効果が発揮される事業であります。また、不動産特定共同事業も当社が企画して、当社、株式会社エリッツ、株式会社エリッツ建物管理及び株式会社エリッツ不動産販売が協働してワンストップで行っておりますので、グループとしてシナジー効果が発揮される事業であります。

 <海外事業>

ELITZ INTERNATIONAL MALAYSIA SDN.BHD.(以下、エリッツインターナショナルマレーシアという。)が、マレーシア・クアラルンプールで不動産賃貸、売買の紹介及びマンスリー・ウィークリーマンションの運営、管理を行っております。現在はコロナ禍の影響もあり、一時的に事業が停滞しておりますが、元来、日本人の旅行先、リタイア後の移住先として人気の地域であることから、引き続き市況把握と事業基盤構築等、アフターコロナを見据えた取り組みを展開しております。本事業は当社とエリッツインターナショナルマレーシアが協働して行っております。

 

(不動産管理事業)

 <賃貸マンション・アパート等の管理事業>

株式会社エリッツ建物管理は管理物件の保守管理や入居者管理を担っております。建物の保守管理では大型改装工事や日々の小規模修繕工事、エレベーター保守や日々の清掃などの維持管理を行っております。入居者管理では入居者からの問い合わせ対応や家賃等の収納・集計管理、契約更新手続きなどを行っております。また、入居者が退去される際の改装工事を元請けとして行っております。

<分譲マンション管理事業>

株式会社ARC建物管理は分譲マンションの保守管理や、マンション管理組合の運営サポートを行っております。

建物の保守管理では大型改装工事や日々の小規模修繕工事、エレベーター保守や日々の清掃、ごみの収集、植栽などの維持管理を行っております。管理組合の運営サポートでは理事会の運営や管理費の集金管理などを行っております。また、清掃事業も担っており、自社の管理物件のほか、株式会社エリッツ建物管理から業務委託を受け、同社管理物件の清掃業務を行っております。

 

(居住者サポート事業)
<保険代理店事業>

当社グループ各社にて契約いただいたお客様(管理物件のオーナー、入居者、物件購入者)に対し、火災保険等の損害保険を中心に勧誘を行っております。当社は提携保険会社に対する窓口としてグループ各社の勧誘・募集結果のとりまとめ、事故発生時の対応、事務処理を受託しております。グループ各社における保険契約の勧誘・募集が保険代理店収入となり、グループとしてシナジー効果が発揮される事業であります。

<滞納保証事業>

当社グループの管理物件入居者に係る家賃の滞納保証を行う事業であり、顧客への勧誘は主に株式会社エリッツが、顧客の審査、家賃の収納やオーナーへの引渡しは株式会社エリッツ建物管理が行い、当社は家賃保証会社との事務処理のほか、自社資金による滞納保証業務も行っておりますので、グループとしてシナジー効果が発揮される事業であります。

<入居後サービス事業>

居住者に安心と利便性を提供するため、専門業者と提携し、REサポート(24時間、365日駆けつけサービス)等の入居後サービスを行っております。

<コールセンター事業>

株式会社VASTはコールセンター事業を担っており、株式会社エリッツから賃貸仲介で契約されたお客様の紹介を受け、インターネット契約、NHK受信契約、電気・ガス契約などの取次を行っております。

また、不動産業者向けの顧客管理システム「バストレージ」の開発及び販売、顧客管理システムと連動させることで顧客情報を確認しながら電話対応ができ、円滑なコミュニケーションを実現する「AI VASTシステム」のOEM販売を行っております。

<引越事業、古物・遺品整理事業、シェアサイクル事業>

「株式会社エリッツ」は「弁慶ひっこしサービス」というブランド名で引越事業を行っております。主に「株式会社エリッツ」の賃貸仲介でお部屋を契約されたお客様に引越、引越に伴う中古家電等の処分・売買、遺品整理などのサービスを提供しており、一般貨物自動車運送業、古物商の許可を取得して行っております。

また、環境にやさしく、京都ならではの観光客需要に応えられるだけでなく、居住者の利便性を高めることで当社グループ管理物件の魅力向上にもつながり、賃貸仲介においてもシナジー効果が期待できるシェアサイクル事業を、2022年9月期からスタートしております。

 

(当社事業の特徴)

<不動産仲介事業>

不動産仲介事業においては現在、当社グループの基幹システムとして賃貸仲介システム(バストレージ、不動産ポータルサイトとの自動連携、空室情報更新、契約管理、全店舗情報共有、顧客管理などを行う)を駆使することにより、賃貸仲介の業績を左右する反響数、反響来店率、応対決定や成約率の向上を図っております。

また、このITシステムにより、未経験者の育成面でも短期間で戦力化できており、新規店舗の出店に際しても基幹システムにネットワークを接続することで瞬時に情報が共有できるなど、速やかな店舗立上げが可能になっております。

当社グループの基盤である京都・滋賀エリアの賃貸住宅需要については、学生数も多く、今後も底堅いニーズが期待できる状況であり、現在、当社は京都・滋賀エリアにおいて48店舗を有しておりますが、さらなる成長を目指し、近隣他府県エリアへ店舗網の展開を進め、すでに大阪・奈良へは拡大中であります。テレビやSNS、インターネット広告の充実、社宅代行会社からの依頼拡大等も含め、新規エリア需要の獲得や京都・滋賀エリアにおけるさらなるシェア拡大に努めております。

(単位:店舗、契約)

株式会社エリッツ

2018年9月期

2019年9月期

2020年9月期

2021年9月期

2022年9月期

営業店舗数

39

41

45

51

55

契約数

14,042

14,911

15,466

16,327

17,101

 

 


 

<不動産管理事業>

不動産管理事業においては現在、自社ビルを除き24,000戸以上の管理戸数を有しており、その入居率は直近2連結会計年度において約95%の水準を維持しております。この入居率を維持できている理由は、「株式会社エリッツ」の仲介力の強さにあります。自社管理物件の入居者のうち約9割が「株式会社エリッツ」の仲介によるものであり、この仲介率がそのまま約95%の入居率となって表れております。この水準の入居率を維持できる自社仲介力は管理戸数拡大において賃貸不動産オーナーの判断基準に大きな影響があります。また、当社グループの最近の毎年の仲介件数における自社管理物件の割合は約20%に過ぎず、残りの約80%はオーナーが自ら管理する物件や他社管理物件を仲介しておりますので、当社グループ管理物件が今後、相当数伸びたとしても現在の仲介力をもって入居率を維持することが可能であり、管理戸数拡大を継続できると考えております。

(単位:戸、棟)

株式会社エリッツ建物管理

2018年9月期

2019年9月期

2020年9月期

2021年9月期

2022年9月期

管理戸数

19,004

20,010

21,171

23,181

24,451

管理棟数

1,250

1,319

1,392

1,504

1,600

 

 


 

<居住者サポート事業>

居住者サポート事業は、保険会社や滞納保証会社、インターネットプロバイダー、新電力会社などの当社グループ業務提携先が直接サービス提供主体となるため、小口多数の取引の集積でありながら、当社グループにおいては低コストで運営でき収益性が高い事業であります。他方、本事業自体が独立して成立するというよりも、不動産仲介事業や不動産管理事業と相まって多数の顧客情報や居住者ニーズを取込んで付加価値をつける事業であり、不動産仲介事業での仲介件数の伸びや当社グループ管理物件戸数の伸びが事業成長の重要な要件となります。

 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社エリッツ
(注2、4)

京都市下京区

29,331

不動産仲介事業

100.0

役員の兼任3名

当社より設備及び資金の貸与を受けております。

株式会社エリッツ建物管理
(注2、4)

京都市上京区

10,554

不動産管理事業

100.0

役員の兼任3名

当社より設備及び資金の貸与を受けております。

株式会社エリッツ不動産販売

京都市下京区

9,800

不動産仲介事業

100.0

役員の兼任3名

当社より設備及び資金の貸与を受けております。

株式会社弁慶ひっこしサービス(注5、6)

京都市右京区

9,800

居住者サポート事業

100.0

役員の兼任1名

当社より設備及び資金の貸与を受けております。

株式会社ネクシヴ

(注2、5、6)

京都市下京区

10,000

不動産管理事業

100.0

役員の兼任4名

当社より資金の貸与を受けております。

株式会社ARC建物管理

京都市中京区

9,800

不動産管理事業

100.0

役員の兼任1名

当社より設備の貸与を受けております。当社に資金を貸与しております。

ELITZ INTERNATIONAL MALAYSIA SDN.BHD.

(エリッツインターナショナルマレーシア)

(注2、5)

マレーシア

クアラルンプール

26,353

不動産仲介事業

100.0

役員の兼任1名

当社に資金を貸与しております。

株式会社VAST

京都市中京区

9,800

居住者サポート事業

100.0

役員の兼任4名

当社より設備及び資金の貸与を受けております。

 

(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された報告セグメント名を記載しております。

2.特定子会社であります。

3.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

4.株式会社エリッツ及び株式会社エリッツ建物管理は、当連結会計年度(2022年9月期)における売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えており、主な損益情報等は次のとおりであります。

子会社名

項目  

株式会社エリッツ

株式会社エリッツ建物管理

売上高(千円)

2,440,579

1,828,012

経常利益(千円)

287,260

278,164

当期純利益(千円)

174,126

182,365

総資産額(千円)

993,848

1,514,894

純資産額(千円)

298,654

583,843

 

5.当連結会計年度末(2022年9月30日)現在、債務超過の会社及び債務超過額は次のとおりであります。

子会社名

債務超過額(千円)

株式会社弁慶ひっこしサービス

9,062

株式会社ネクシヴ

19,326

ELITZ INTERNATIONAL MALAYSIA SDN.BHD.

6,923

 

6.2023年3月1日を効力発生日として、株式会社弁慶ひっこしサービスは株式会社エリッツに、株式会社ネクシヴは株式会社エリッツ建物管理に、それぞれ吸収合併され解散しました。

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

 

2023年4月30日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

全社(グループ統括)

48

5

不動産仲介事業

244

56

不動産管理事業

90

37

居住者サポート事業

10

4

合計

392

102

 

(注)従業員数は就業人員数であり、〔外書〕は臨時従業員(パート・アルバイト)の年間平均雇用人員数であります。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

 

2023年4月30日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

50

5

37.5

9.3

3,184,081

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

全社(グループ統括)

48

5

居住者サポート事業

2

-〕

合計

50

5

 

(注)1.従業員数は就業人員数であり、〔外書〕は臨時従業員(パート・アルバイト)の年間平均雇用人員数であります。

2.平均年間給与には賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループにおいて労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満であり、特記すべき事項はありません。