第二部【企業情報】

第1【企業の概況】

1【主要な経営指標等の推移】

(1)連結経営指標等

回次

第20期

第21期

決算年月

2019年3月

2020年3月

売上高

(千円)

1,320,431

1,500,082

経常利益

(千円)

127,588

48,439

親会社株主に帰属する当期純利益

(千円)

125,219

28,268

包括利益

(千円)

125,150

28,389

純資産額

(千円)

126,272

154,662

総資産額

(千円)

550,773

557,657

1株当たり純資産額

(円)

126.91

155.44

1株当たり当期純利益

(円)

125.85

28.41

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

22.9

27.7

自己資本利益率

(%)

196.6

20.1

株価収益率

(倍)

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

130,797

42,834

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

2,300

7,364

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

19,458

33,592

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

285,001

287,061

従業員数

(人)

107

114

 (注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。

3.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。

4.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、従業員数の100分の10未満であるため、記載しておりません。

5.第20期及び第21期の連結財務諸表については、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任監査法人トーマツの監査を受けております。

6.当社は、2019年12月13日開催の取締役会決議により、2020年1月14日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を行っておりますが、第20期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算定しております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第17期

第18期

第19期

第20期

第21期

決算年月

2016年3月

2017年3月

2018年3月

2019年3月

2020年3月

売上高

(千円)

1,258,054

1,114,951

1,092,358

1,180,526

1,366,062

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

3,429

9,984

55,949

73,687

910

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

70,682

12,982

56,866

85,006

919

資本金

(千円)

55,800

55,800

64,800

64,800

64,800

発行済株式総数

(株)

9,450

9,450

9,950

9,950

995,000

純資産額

(千円)

50,154

37,171

1,980

83,026

82,107

総資産額

(千円)

319,176

276,354

386,819

478,091

455,154

1株当たり純資産額

(円)

5,307.32

3,933.52

199.00

83.44

82.52

1株当たり配当額

(円)

(うち1株当たり中間配当額)

()

()

()

()

()

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

7,479.60

1,373.80

6,015.76

85.43

0.92

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

15.7

13.5

0.5

17.4

18.0

自己資本利益率

(%)

209.8

株価収益率

(倍)

配当性向

(%)

従業員数

(人)

56

59

61

73

72

 (注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.第20期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。

3.第17期、第18期、第19期及び第21期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり期中平均株価が把握できないため、また、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

4.第17期、第18期、第19期及び第21期の自己資本利益率については、当期純損失であるため、記載しておりません。

5.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。

6.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため、記載しておりません。

7.前事業年度(第20期)及び当事業年度(第21期)の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任監査法人トーマツにより監査を受けておりますが、第17期、第18期及び第19期の財務諸表については、会社計算規則(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定による監査証明を受けておりません。

8.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、従業員数の100分の10未満であるため、記載しておりません。

9.当社は、2019年12月13日開催の取締役会決議により、2020年1月14日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を行っておりますが、第20期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算出しております。

10.当社は、2020年1月14日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を行っております。

そこで、東京証券取引所自主規制法人(現 日本取引所自主規制法人)の引受担当者宛通知「『新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成24年8月21日付東証上審第133号)に基づき、第17期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算出した場合の1株当たり指標の推移を参考までに掲げると、以下のとおりとなります。

なお、第17期、第18期及び第19期の数値(1株当たり配当額についてはすべての数値)については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく有限責任監査法人トーマツの監査を受けておりません。

回次

第17期

第18期

第19期

第20期

第21期

決算年月

2016年3月

2017年3月

2018年3月

2019年3月

2020年3月

1株当たり純資産額

(円)

53.07

39.34

△1.99

83.44

82.52

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

△74.80

△13.74

△60.16

85.43

△0.92

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

1株当たり配当額

(円)

(うち1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

 

2【沿革】

1999年9月

ソフトウェアの受託開発・運用(システムソリューション事業)を主たる事業目的とし創業

2004年12月

プロダクト事業を開始

主要3キャリアに対応したモバイルサイトコンテンツ管理システム『mobileQP(モバイルキューピー)』の提供開始(2007年終了)

2006年11月

インターネット広告システム『admage®(アドマージ)』の提供開始

2008年11月

主要3キャリアに対応した新モバイルサイトコンテンツ管理システム『pramoCMS(プラモシーエムエス)』の提供開始(2010年終了)

2011年4月

ベトナムのハノイ工科大学内にスマートフォン関連としては日本初となるラボを開設

2016年6月

ベトナムのハノイにオフィス開設

2017年8月

ベトナム拠点を法人化し、DIMAGE SHARE VIETNAM CO.,LTD.を設立

プロバインズ株式会社の全株式を取得し、子会社化

2018年2月

GMOアドパートナーズ株式会社の連結子会社であるGMO NIKKO株式会社と業務提携契約を締結

2019年10月

AI搭載コンテンツレコメンドツール『caravas(カラバス)』を提供開始

2020年9月

連結子会社のプロバインズ株式会社を吸収合併

 

 

3【事業の内容】

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、企業のデジタルトランスフォーメーション(※1)(以下DX)を通じて経営革新/事業創造を支援する「DIGITAL SOLUTION COMPANY」を標榜し、DXの構想及びそれを実現するシステムの設計・開発・運用をワンストップで支援しております。DXに取り組める準備が整っている企業もあれば、IT化・デジタル化への対応が遅れている企業もあるため、顧客の状況に応じてDXの実現に至るまでの段階的な支援も含め提供しております。

 

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 一般的なシステム開発では、大手システム支援会社が元請けとして顧客と契約する直接取引を行い、具体的な作業は下請けシステム会社が分業で行う多重下請け構造となっておりますが、当社グループは創業から顧客との直接取引にこだわり、当社グループで一貫して構想・設計・開発・運用を行うとともに、単にシステムを開発するだけにとどまらず、顧客の事業の成功・成長に徹底的にコミットした持続的な支援を提供しております。その結果、当社グループの顧客との直接取引は81.5%、既存顧客との取引継続率は73.9%となっております。

 当社グループの顧客基盤として累計顧客数は556社となっており、顧客の業界としてはDXの進展により社会的ニーズが更に高まることが予想されるロジスティクス・情報/通信・医療/福祉等の社会インフラや、オンライン上で提供されるサービス/エンターテインメント/広告等が中心となっております。

 

 当社グループの事業は、「デジタルソリューション事業」の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載をしておりませんが、各サービスは、「(1)インテグレーションサービス」と「(2)クラウドサービス」で構成されております。

 

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(注)1.取引継続率は2020年3月期時点で、2020年3月期に取引のあった取引先のうち2019年3月期に取引が発生している取引先の割合です。

2.累計顧客数は2020年3月期時点で、創業以来当社と一度でも取引があった取引先を1社としてカウントしております。

3.上記に記載の売上構成(サービス別、業界別、直接取引/間接取引別)は、2020年3月期に係る未監査の数値に基づいたものです。

(1)インテグレーションサービス

① サービス概要

 当社グループの提供する「インテグレーションサービス」は、顧客の様々なDXニーズに対して、戦略的パートナーとしてDXの構想・設計・開発・運用をワンストップで支援しております。

 当社グループは支援にあたり、顧客の事業構想や課題と徹底的に向き合うため、顧客の情報システム部門のみならず、経営陣や事業部門とも密にコミュニケーションを図り、顧客の事業とそのニーズ・課題を深く理解して、顧客と一体的にその実現や課題解決を図っております。

 また、顧客の事業においてDXはシステムが完成すれば終わりではなく、完成後に適切に運用・改善されてこそその価値・効果が発揮されるため、顧客の事業に伴走すべく、運用・継続開発を重視しております。それにより構想で描いた価値が適切に創出され、更なる取り組みに向かえるという持続的な支援を実現しております。

 

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② 支援テーマ

 支援テーマは顧客により様々ですが、主なものとしては顧客の新規事業/新規サービスとしてオンライン上で新たな収益を創出するシステムや、経営/業務の効率性を高めるシステム等の構築を支援し、経営革新や事業創造により顧客の収益力・競争力の向上に貢献しております。

 

・事例1「『ヘルス×テック』による新たなオンラインコンテンツサービス」

[顧客の課題]

・在宅時間の有効活用を新たなビジネス機会としたい

・対面サービスをオンライン化してストレスフリーで実現したい

・利用者のわかりやすさを追求したい

[支援内容]

・ヘルステックの新規事業としてのオンラインヨガサービスの立ち上げ

・インストラクターとヨガユーザー双方が活用できるオンラインヘルスプラットフォームを構築(インストラクター登録、コンテンツ登録、ユーザー登録、コンテンツ視聴、課金機能など)

 

・事例2「フランチャイズ事業の収益拡大」

[顧客の課題]

・デジタルの活用によりビジネスモデルを変革したい

・2,000店舗を超える店舗基盤を成長市場で活かしたい

・従量制ロイヤリティを導入し新たなマネタイズをしたい

[支援内容]

・ハウスクリーニング等のそれぞれ技術を持ったサービス提供事業者が提供可能なサービス内容・経験・エリア・スケジュールを登録しておくことで部屋を管理する企業等のサービス依頼者から案件のオファーが届くBtoB特化型マッチングサイトを構築

 

・事例3「AIによるデジタル広告の価値毀損問題への取り組み」

[顧客の課題]

・デジタル広告の価値毀損問題(広告主が予期していない不適切なWebサイト等に広告が表示されることにより消費者からのイメージ/評価を著しく失い、広告主のブランド価値が毀損されること)を解決したい

・広告主のブランド価値を守りたい

・掲載する広告データをAI分析したい

[支援内容]

・広告主のブランド価値を守る広告管理システムを構築

・広告を掲載するメディアのテキスト情報と画像情報をAIで分析し、その結果から広告主のブランドを損なわないメディアへの広告掲載を自動的にコントロールすることで、広告主ブランドの安全性を担保し、且つ広告の費用対効果を高めるシステムを実現

 

・事例4「事業や経営環境の変化に対応したロジスティクスシステムの構築

[顧客の課題]

・集荷・配達システムの効率化・情報化の更なる推進したい

・社会ニーズに応える新サービスを随時リリースしたい

・データ分析・活用により継続的な業務改善を行いたい

[支援内容]

事業や経営環境の変化に継続的に対応して各種のシステムを構築/継続開発/運用

a.コールセンターシステム

・集荷や再配達を依頼するために電話した方の情報及び荷物情報を簡単に入力できるシステムを構築

b.集配管理システム

・荷物の集荷及び配達を行うセールスドライバーのモバイル端末に対して「何時・何処に・何を配達・集荷する」と言った作業指示を行うシステムを構築

c.荷物追跡システム

・配送状況を管理するシステムを構築

d.配送業務に関するデータマネジメントシステム

・事業所情報 :各事業所情報を管理するシステム

・仕分け情報 :配送ルートを決定するための情報管理システム

・法人顧客情報:法人顧客情報を管理するシステム

 

③ 技術上の強み

 当社グループは顧客のニーズ・課題・ゴールに合わせて最適解の提案・実現を支援していくため、特定の技術に依存しないことを方針としております。そのうえで、主に以下の技術分野に強みを有しております。

 

・Web

インターネットを通じてオンライン上で提供されるサービスや企業内部で業務等に利用されるWebブラウザ(※2)上で表示/動作するシステムに関する技術です。当社は日本でインターネットが普及し始めた頃からWebを活用したシステム開発に携わっており、経験/知見を有しております。

 

・モバイル

スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスを使用するサービス等で活用する技術です。当社は創業当時から顧客のモバイルサービスの構築支援や自社モバイル製品等を提供しており、経験/知見を有しております。

 

・クラウド

Amazon Web Service(※3)、Google Cloud Platform(※4)、Microsoft Azure(※5)など世界的に主要となっているクラウドプラットフォーム上の各種機能を活用する技術です。これらの活用によりインテグレーションサービスでの早期かつ柔軟性/拡張性の高いシステムの開発が実現可能となっているほか、自社クラウドサービスでも活用しており、経験/知見を有しております。

 

・AI(人工知能)

人の手では行えないような大量の画像/文字等のデータを目的に沿って学習し、分類/分析/判断し、高度に活用する技術です。顧客のシステム構築で活用しているほか、自社クラウドサービスで活用しており、経験/知見を有しております。

 

・データマネジメント/データ活用

大量のデータの集計・管理・分析及び処理したデータを高度に活用する技術です。顧客のビジネスの中核を支えるシステムの構築/運用のほか自社クラウドサービスや顧客のインターネット広告システムの構築/運用等で蓄積された経験/知見を有しております。

 

④ 契約形態

 当社グループの顧客との契約形態は、システム開発など成果物に対して対価を得る請負契約と、システムの要件定義等やシステム開発後の運用保守及びクライアント先への常駐による役務提供に対して対価を得る準委任契約が中心となっております。なお、2020年3月期の売上高に占める割合は、請負契約が27.6%、準委任契約が50.3%となっております。

 

(注)上記に記載の請負契約と準委任契約の割合は、2020年3月期に係る未監査の数値に基づいたものです。

 

⑤ 顧客支援体制

 当社グループの社員は2020年3月期実績でシステムエンジニアが86.8%を占めており、ベトナム子会社であるDIMAGE SHARE VIETNAM Co.,Ltd.と当社社員が一体となって顧客の支援を行っているため、当社グループ内で構想・設計・開発・運用がワンストップで支援できる体制となっております。

 

⑥ 外注先

 顧客に対しては当社グループ内での支援提供することが基本方針ですが、必要に応じて特定の技術や人材の補完のためビジネスパートナーに外注を行い、プロジェクトチームに参画を依頼しております。主な外注先としてはこれまでの当社とのプロジェクト経験が長く、当社の価値観や進め方等を理解頂いている外注先企業約7社が中心となっております。

 

⑦ 仕入先

 Amazon Web Service、Google Cloud Platform、Microsoft Azure等のクラウドプラットフォームサービスの利用が中心となります。

 

(2)クラウドサービス

① サービス概要

 当社グループは、多くの人々がインターネット広告に関心を持ち始め、アドテクノロジー(※6)を使った広告配信が世の中に出始めた10年以上前の黎明期から広告システムの開発に携わっております。日々変化する広告業界の中で積み重ねたアドテクノロジーの知見を基に『admage®』という製品を開発し、インターネット広告に携わる広告代理店やメディア企業に対して提供しております。

 また、「広告」と並び企業の販売促進を支える「マーケティング」に近年は領域を広げ、企業の「デジタルマーケティング」の支援に取り組んでおります。中でもデジタルマーケティングの一部であるコンテンツマーケティング(※7)は、企業やブランドが新たな消費者を獲得し、信頼関係を構築するための手段として近年期待されており、当社グループはそれを支援する『caravas』という製品をリリースし、企業のマーケティング部門やマーケティング支援企業に提供しております。

 これらの自社クラウド製品はストックビジネスとして当社グループの事業の安定と成長を下支えしております。

 

② 製品概要

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・『admage®(アドマージ)』

 クラウドサービスの主力製品である『admage®』は、インターネット広告事業に特化したクラウド型システムのパッケージ製品です。

 アドサーバー(※8)、アドネットワーク(※9)、アプリ効果測定、アフィリエイト(※10)、リワード(※11)に加え、レポート閲覧から請求管理まで、すべての業務をサポートしたインターネット広告の総合広告配信システムです。広告代理店、メディア企業向けに小規模企業から大規模企業まで幅広い導入実績があり、累計導入社数は437社となり、高い取引シェアを有しています。

 クラウド製品でありながら、顧客の要望にあったカスタマイズ開発が可能であり、カスタマイズ開発後の運用・保守も行っております。

 

(注)累計導入社数は2020年3月期時点で、創業以来一度でも導入があった取引先の数

 

・『caravas(カラバス)』

 『caravas』は、多くの企業が取り組むコンテンツマーケティングにおいて、重要でありながら手が回らない、Webメディアへの集客後のユーザーに対して、成果への誘導を支援するAI搭載クラウド型システムです。

 コンテンツマーケティングではコンテンツの制作とメディアへの集客に終始してしまい、本来の目的である収益への貢献に繋げることができていない企業が散見されています。

 『caravas』はユーザーが閲覧しているコンテンツの内容をAIが把握・分析して関連するコンテンツを自動的にレコメンド(※12)することや、ユーザーのメディア上での行動を踏まえた上で、ユーザーの好みそうなコンテンツをレコメンドすることが可能です。これによりコンテンツへの接触数・接触時間が大幅に向上し、メディア及びメディアを運営する企業及びブランドへの信頼が醸成されやすくなるとともに、メディアの目的である成果に誘導することが可能になります。

 また、コンテンツマーケティングの成果を簡単に把握できるように、制作したコンテンツがどれだけコンバージョン(※13)に貢献しているかをひと目でわかる分析機能を備えており、メディアやコンテンツの継続的な改善が可能です。

 加えて、機能として搭載されているヒートマップ(※14)を使うことで、設置した『caravas』のレコメンド枠がユーザーに利用されているか、もっとユーザーに利用してもらいやすい位置はどこか、といった分析が視覚的に可能です。

 

③ 開発/運用体制

 当社及びベトナム子会社のDIMAGE SHARE VIETNAM Co.,Ltd.で行っております。

 

④ 仕入先

 Amazon Web Service等のクラウドサーバーの利用が中心となります。

 

(用語解説)

※1 デジタルトランスフォーメーション

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。(経済産業省2018年12月発表「DX推進ガイドライン」)

※2 Webブラウザ

インターネット上のウェブサイト等を閲覧するときに利用するソフトウェア

※3 Amazon Web Service

Amazon.comにより提供されているクラウドコンピューティングサービス

※4 Google Cloud Platform

Googleが提供しているクラウドコンピューティングサービス

※5 Microsoft Azure

マイクロソフトの管理するデータセンターを通して提供されるクラウドコンピューティングサービス

※6 アドテクノロジー

広告配信の効率を上げるためのシステムのこと。AD(Advertising/広告)とTech(Technology/技術)を組み合わせた造語であり、広告配信を高度にシステム化したもの全般を指します。

※7 コンテンツマーケティング

ユーザーにとって価値あるコンテンツの制作・発信をとおして見込み顧客のニーズを育成、購買を経て、最終的にはファンとして定着させることをめざす一連のマーケティング手法。

※8 アドサーバー

広告配信専用のWebサーバーのこと。アドサーバーは、多くの場合、Webページのコンテンツを配信するWebサーバーとは別個に用意される。広告の掲載状況を計測して制御できるようになっており、表示回数やクリック数などに応じて露出を調整したり、成果を分析したり、といったことが可能となる。

※9 アドネットワーク

インターネット広告のうち、広告媒体のWebサイトを多数集めて「広告配信ネットワーク」を形成し、その多数のWebサイト上で広告を配信するタイプの広告配信手法。または、そこで形成されたネットワークのこと。

※10 アフィリエイト

インターネット広告の配信方式の一種で、Webサイトやメールマガジンなどの媒体に記載された広告を通じて商品の照会や購入に繋がった場合に、その媒体の運営者に一定の報酬が発生する仕組みのこと。または、その仕組みを利用した広告掲載システムのこと。

※11 リワード

広告で何らかの成果が得られた場合に、クリックしたユーザーに対して報酬の一部分を還元するタイプの広告のこと。

※12 レコメンド

利用者の好みにあったものをシステムが自動的に推薦する手法。

※13 コンバージョン

Webサイト上で獲得できる最終的な成果のことを指す。ECサイトでは商品購入、情報提供サイトやコミュニティサイトでは会員登録やSNSのフォローなどがコンバージョンに当たる。

※14 ヒートマップ

データを可視化するために、行列型の数字データの強弱を色で視覚化する方法。

 

 

 

[事業系統図]

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 当社のビジネスフローは顧客との直接取引を基本とし、当社及び子会社のディマージシェアベトナムにより顧客を支援しております。

 必要に応じて外部のビジネスパートナーやクラウドプラットフォームを活用しております。

 

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4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(千円)

 

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合

(%)

 

関係内容

役員の兼務等

貸付金

(千円)

営業上の取引

(連結子会社)

 

 

 

 

 

 

 

 

プロバインズ株式会社

(注)4.

東京都千代田区

48,000

インテグレーションサービス

100.0

1名

業務委託

 

DIMAGE SHARE VIETNAM CO., LTD.

 

ベトナム国

ハノイ市

米ドル

26,827

インテグレーションサービス

100.0

8,500

業務委託

(注)1.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

2.「主要な事業の内容」欄には、サービスの名称を記載しております。

3.売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超える関係会社はありません。

4.2020年9月1日付で、プロバインズ株式会社は、当社に吸収合併されたことにより消滅しております。

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2021年2月28日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

デジタルソリューション事業

123

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、従業員数の100分の10未満であるため、記載しておりません。

2.当社グループは、デジタルソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

2021年2月28日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

89

33.2

4.4

4,749

 (注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、従業員数の100分の10未満であるため、記載しておりません。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.当社グループは、デジタルソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(3)労働組合の状況

 当社グループにおいて、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は良好であり、特記すべき事項はありません。