回次 |
第2期 |
第3期 |
|
決算年月 |
2018年12月 |
2019年12月 |
|
売上高 |
(千円) |
|
|
経常利益 |
(千円) |
|
|
親会社株主に帰属する当期純利益 |
(千円) |
|
|
包括利益 |
(千円) |
|
|
純資産額 |
(千円) |
|
|
総資産額 |
(千円) |
|
|
1株当たり純資産額 |
(円) |
|
|
1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
|
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
|
自己資本比率 |
(%) |
|
|
自己資本利益率 |
(%) |
|
|
株価収益率 |
(倍) |
|
|
営業活動によるキャッシュ・フロー |
(千円) |
|
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
(千円) |
△ |
△ |
財務活動によるキャッシュ・フロー |
(千円) |
|
△ |
現金及び現金同等物の期末残高 |
(千円) |
|
|
従業員数 |
(人) |
|
|
(外、平均臨時雇用者数) |
( |
( |
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。
3.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。
4.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、平均臨時雇用者数(派遣社員を除く。)は、年間の平均人員(1日8時間換算)を( )内に外数で記載しております。
5.第2期及び第3期の連結財務諸表については、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1976年大蔵省令第28号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、仰星監査法人の監査を受けております。
6.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第3期の期首から適用しており、第2期に係る主要な経営指標については、当該会計基準を遡って適用した後の指標等となっております。
7.当社は、2018年11月30日付で普通株式1株につき100株、2020年6月30日付で普通株式1株につき5株の株式分割を行っておりますが、第2期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算定しております。
回次 |
第1期 |
第2期 |
第3期 |
|
決算年月 |
2017年12月 |
2018年12月 |
2019年12月 |
|
売上高 |
(千円) |
|
|
|
経常利益又は経常損失(△) |
(千円) |
△ |
|
|
当期純利益又は当期純損失(△) |
(千円) |
△ |
|
|
資本金 |
(千円) |
|
|
|
発行済株式総数 |
(株) |
|
|
|
純資産額 |
(千円) |
△ |
|
|
総資産額 |
(千円) |
|
|
|
1株当たり純資産額 |
(円) |
△ |
|
|
1株当たり配当額 |
(円) |
|
|
|
(うち1株当たり中間配当額) |
( |
( |
( |
|
1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△) |
(円) |
△ |
|
|
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
|
|
自己資本比率 |
(%) |
△ |
|
|
自己資本利益率 |
(%) |
|
|
|
株価収益率 |
(倍) |
|
|
|
配当性向 |
(%) |
|
|
|
従業員数 |
(人) |
|
|
|
(外、平均臨時雇用者数) |
( |
( |
( |
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.第2期及び第3期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、また、第1期については1株当たり当期純損失であり、また潜在株式が存在しないため、記載しておりません。
3.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。
4.第1期の自己資本利益率は、当期純損失のため記載しておりません。
5.第1期は配当を実施しておりませんので、1株当たり配当額及び配当性向については記載しておりません。
6.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(派遣社員を除く。)は、年間の平均人員(1日8時間換算)を( )内に外数で記載しております。
7.当社は、2017年11月27日に2018年1月1日付のグループ会社組織再編を目的に設立されたため、第1期は2017年11月27日から2017年12月31日までの1ヶ月と4日となっております。
8.当社は、2018年1月1日付の株式交換に伴い、普通株式10,000株を交付しております。
9.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第3期の期首から適用しており、第2期に係る主要な経営指標については、当該会計基準を遡って適用した後の指標等となっております。
10.2020年6月16日開催の取締役会決議により、2020年6月30日付で普通株式1株につき5株の株式分割を行っており、発行済株式総数は5,000,500株となっております。
11.2018年11月30日付で普通株式1株につき100株、2020年6月30日付で普通株式1株につき5株の株式分割を行っておりますが、第2期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算定しております。
12.第2期及び第3期の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1963年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、仰星監査法人の監査を受けております。
なお、第1期については、「会社計算規則」(2006年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しております。また、当該各数値については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく仰星監査法人の監査を受けておりません。
13.当社は、2018年11月30日付で普通株式1株につき100株、2020年6月30日付で普通株式1株につき5株の株式分割を行っております。
そこで、東京証券取引所自主規制法人(現 日本取引所自主規制法人)の引受担当者宛通知「『新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(2012年8月21日付東証上審第133号)に基づき、第1期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定した場合の1株当たり指標の推移を参考までに掲げると、以下のとおりとなります。
なお、第1期の数値(1株当たり配当額についてはすべての数値)については、仰星監査法人の監査を受けておりません。
回次 |
第1期 |
第2期 |
第3期 |
|
決算年月 |
2017年12月 |
2018年12月 |
2019年12月 |
|
1株当たり純資産額 |
(円) |
△1,428.60 |
237.35 |
261.25 |
1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△) |
(円) |
△3,428.60 |
27.04 |
69.30 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 |
(円) |
- |
- |
- |
1株当たり配当額 |
(円) |
- |
30 |
28 |
(うち1株当たり中間配当額) |
(-) |
(-) |
(15) |
(参考情報)
当社は、2017年11月27日にSTIフードホールディングスグループ(当社及び当社の子会社から構成される企業グループ)の食品製造販売事業を統轄する持株会社とすべく設立されました。2018年1月1日に株式会社新東京フードとの株式交換及び会社分割を行っておりますが、比較可能性の観点から、参考情報として、株式会社新東京フードの主要な経営指標等を次のとおり記載しております。
回次 |
第11期 |
第12期 |
第13期 |
第14期 |
第15期 |
第16期 |
|
決算年月 |
2015年3月 |
2015年12月 |
2016年12月 |
2017年12月 |
2018年12月 |
2019年12月 |
|
売上高 |
(千円) |
8,967,995 |
7,630,209 |
12,130,662 |
12,575,525 |
9,044,007 |
7,548,507 |
経常利益 |
(千円) |
120,334 |
261,688 |
589,240 |
504,386 |
443,447 |
545,683 |
当期純利益 |
(千円) |
72,960 |
178,438 |
340,624 |
313,052 |
316,692 |
365,172 |
資本金 |
(千円) |
50,000 |
50,000 |
100,000 |
100,000 |
100,000 |
100,000 |
発行済株式総数 |
(株) |
1,000 |
1,000 |
1,000 |
1,000 |
1,000 |
1,000 |
純資産額 |
(千円) |
215,758 |
395,099 |
733,618 |
1,047,178 |
591,261 |
656,433 |
総資産額 |
(千円) |
3,212,543 |
3,896,618 |
3,907,897 |
3,683,959 |
1,961,628 |
1,963,234 |
1株当たり純資産額 |
(円) |
215,758.53 |
395,099.77 |
733,618.61 |
1,047,178.32 |
591,261.63 |
656,433.99 |
1株当たり配当額 |
(円) |
- |
- |
- |
- |
300,000.00 |
300,000.00 |
(うち1株当たり中間配当額) |
(-) |
(-) |
(-) |
(-) |
(-) |
(-) |
|
1株当たり当期純利益 |
(円) |
72,960.19 |
178,438.08 |
340,624.48 |
313,052.12 |
316,692.90 |
365,172.35 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 |
(円) |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
自己資本比率 |
(%) |
6.72 |
10.14 |
18.77 |
28.43 |
30.14 |
33.44 |
自己資本利益率 |
(%) |
37.89 |
58.42 |
60.36 |
35.16 |
38.66 |
58.54 |
株価収益率 |
(倍) |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
配当性向 |
(%) |
- |
- |
- |
- |
94.73 |
82.15 |
従業員数 |
(人) |
62 |
62 |
62 |
72 |
23 |
20 |
(外、平均臨時雇用者数) |
(151) |
(192) |
(229) |
(223) |
(232) |
(203) |
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在していないため記載しておりません。
3.株価収益率については、株式会社新東京フード株式は非上場であるため、記載しておりません。
4.従業員数は就業人員(株式会社新東京フードから社外への出向者を除き、社外から株式会社新東京フードへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(派遣社員を除く。)は、年間の平均人員(1日8時間換算)を( )内に外数で記載しております。
5.第12期は、決算期変更により2015年4月1日から2015年12月31日までの9ヶ月間となっております。
6.第11期、第12期、第13期及び第14期は配当を実施しておりませんので、1株当たり配当額及び配当性向については記載しておりません。
7.第15期に現物配当を実施しておりますが、1株当たり配当額及び配当性向に含めておりません。
8.「会社計算規則」(2006年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しております。また、第14期までの当該各数値については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく仰星監査法人の監査を受けておりません。
当社のルーツは、1988年12月に水産原材料及び水産食材の輸出入販売を目的に設立された新東京インターナショナル株式会社にあります。同社は創業者である十見裕(現 当社代表取締役社長)の指揮のもと生鮮品の輸入及び輸出から徐々に業態を拡大し、冷凍品の輸入を通じて大手コンビニエンスストアチェーン向けにおにぎり具材のイクラやサーモン等の販売を開始し、さらに事業譲受等により取得した工場、設備を活用して惣菜の製造、販売に注力して順調に業容を拡大してまいりました。一方で、工場の設備投資などに伴って資金需要が増えている折、為替予約における多額の損失が発生したことが要因となり資金繰りが悪化し、2010年4月、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請いたしました。同年9月には、株式会社極洋をスポンサーとして、その連結子会社のエス・ティー・アイ株式会社へ、民事再生手続きに基づき新東京インターナショナル株式会社より事業譲渡を行うこととなりました。
その後、事業の主体がエス・ティー・アイ株式会社に移った以降においても、業容は順調に拡大したことから、2013年4月にエス・ティー・アイ株式会社は、もともと新東京インターナショナル株式会社の完全子会社であった株式会社新東京フードに吸収合併され、さらに2017年11月には、当社グループの食品製造販売事業を統轄する持株会社とすべく当社を設立し、2018年1月には、株式会社新東京フードと当社の株式交換及び株式会社新東京フードを分割し、一部事業部門と管理部門を当社に移管し、以下のとおり現在に至っております。
以下においては、当社のルーツである新東京インターナショナル株式会社の遷移及び株式会社極洋が当社グループのスポンサーとなった以降当社設立までの遷移並びに当社設立以降の遷移をそれぞれ記載いたします。
a 当社のルーツである新東京インターナショナル株式会社の遷移
1988年12月 |
十見裕(現 当社代表取締役社長)が水産原材料及び水産食材の輸出入販売を目的として、東京都港区に新東京インターナショナル株式会社を設立 |
1989年1月 |
北米アラスカよりマダラの白子の輸入開始 |
1989年4月 |
国産ホタテ貝柱IQF(個別急速凍結)の北米向け及びヨーロッパ向け輸出開始 |
1989年5月 |
国産カニ風味かまぼこの北米向け輸出開始 |
1991年7月 |
ロシア産サーモン及びアラスカ産サーモンの輸入開始 |
1997年4月 |
新東京インターナショナル株式会社が国産ホタテ貝柱やカニ風味かまぼこの北米向け輸出窓口及び北米産水産原材料の検品並びに集荷を目的として、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルにSTI AMERICA Inc.を設立 |
1997年8月 |
新東京インターナショナル株式会社が生鮮イクラの静菌管理技術(細菌の発育・増殖を抑制する技術)を開発し、コンビニエンスストア向けおにぎり用の味付イクラを発明し製造販売開始(特許権「イクラの静菌保冷方法」、出願日1997年8月25日、登録日2001年7月6日、特許第3208359号) |
1998年1月 |
南米産サーモンの輸入及び株式会社セブン-イレブン・ジャパン向け販売を開始 |
2000年3月 |
新東京インターナショナル株式会社及び十見裕が南米産養殖サーモンの各工程の検査・検品を目的として、チリ共和国ロス・ラゴス州プエルトモントにSTI CHILE S.A.を設立 養殖サーモンの卵から成魚に至る過程において、養殖環境や飼料成分等も含めた検査・検品により、養殖臭のない高品質な水産原材料調達を開始 |
2003年12月 |
新東京インターナショナル株式会社が水産系食材の製造を目的として、東京都港区に株式会社新東京エナックを設立 |
2004年6月 |
新東京インターナショナル株式会社が株式会社トクスイコーポレーションより食材製造工場(福岡県糸島市)の土地・建物・設備一式を買収し、株式会社新東京エナックに貸与 自社グループ工場取得により、ニーズに即応できる商品開発体制、特許知財や独自技術の管理体制等を強化 |
2006年1月 |
新東京インターナショナル株式会社が株式会社セブン-イレブン・ジャパン向け惣菜の製造・販売を目的として、東京都港区に株式会社新東京フードを設立 |
2006年2月 |
株式会社新東京フードが、株式会社伊豆初から株式会社セブン-イレブン・ジャパン向け惣菜の製造及び販売に係る事業・設備を譲り受け、これにより取得した船橋工場において消費者向け最終食品メーカーとしての事業を開始 |
2006年8月 |
新東京インターナショナル株式会社が、最終食品メーカーとしての事業を強化する観点から、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンに株式会社新東京フードの株式10.0%を譲渡 |
2007年5月 |
STI AMERICA Inc.が資本金を104千米ドルに増資 |
2010年4月 |
新東京インターナショナル株式会社が民事再生を申請 |
2010年9月 |
株式会社極洋が設立したエス・ティー・アイ株式会社に、新東京インターナショナル株式会社が事業譲渡 |
2013年3月 |
新東京インターナショナル株式会社の清算が完了 |
b 株式会社極洋が当社グループのスポンサーとなった以降当社設立までの遷移
2010年9月 |
株式会社極洋が設立したエス・ティー・アイ株式会社に、新東京インターナショナル株式会社が事業譲渡 |
2012年8月 |
株式会社新東京エナックにおいて、惣菜を製造開始するに際し、高品位・高品質な製品製造のために過熱水蒸気焼成機を導入(350度の水蒸気で焼成し、魚の脂肪の独特な臭いをコントロールするために同機を導入) |
2013年4月 |
当社グループ間シナジーを最大限に発揮するため、株式会社新東京フードが、同社を存続会社としてエス・ティー・アイ株式会社を吸収合併 |
2014年5月 |
株式会社新東京フードにおいて、社会的課題であるフードロス削減のために消費期限延長に取り組み、配合ガス置換包装機を惣菜に初めて導入 ガスの配合方法や、機能(配合ガスの充填方法等)の異なる2台の配合ガス置換包装機を商品によって使い分けるノウハウにより、消費期限の延長に大きな効果(使用前は約3日間、使用後は約10日間)を得る |
2015年10月 |
常温保管できる缶詰等の製造・販売事業に取り組むべく、株式会社新東京フードが東京都港区に三洋食品株式会社を設立 |
2015年12月 |
三洋食品株式会社が缶詰・ペットフードの製造・販売を目的として、三洋食品株式会社(注)1及び関係会社であるサンプリンスフーズ株式会社(工場は静岡県焼津市及び宮城県石巻市)から事業譲渡を受ける |
2016年3月 |
株式会社新東京フードが資本金を100百万円に増資 |
2017年11月 |
当社グループが持株会社となるための準備会社として、株式会社新東京フードが株式会社STIフードホールディングス(以下、「当社」という。)を東京都港区に設立 |
c 当社設立以降の遷移
2018年1月 |
当社が資本金を100百万円に増資 当社グループの事業再編を目的として、当社が株式会社新東京フードと株式交換及び株式会社新東京フードを吸収分割し、事業持株会社となる |
2018年1月 |
当社が、家庭で焼いた手作りのサーモンフレークの食感、形状を有したおにぎり用サーモンフレークの製造特許を出願し、製造販売に取り掛かる(当社商品名「紅鮭フレークホットパック( 注)2」、特許権「パック入り焼成魚肉フレークとその製造方法」、出願日2018年1月15日、登録日2020年6月23日、特許第6722363号) |
2018年8月 |
当社が惣菜の供給体制の強化を目的として、東京都港区に株式会社新東京デリカを設立 |
2018年10月 |
株式会社新東京デリカがワタミ株式会社のワタミ手づくり厨房白岡センターにおける食品製造販売事業を会社分割により承継 |
2019年2月 |
株式会社新東京デリカが、新しいジャンルの開発商品としてサラダフィッシュ(サーモン、サバ、マグロ)を株式会社セブン-イレブン・ジャパン東日本地区中心に製造販売開始 ノウハウをグループ共有し、西日本地区は株式会社新東京エナックにて製造販売開始 |
2019年6月 |
持続可能な水産資源への取り組みとして、世界的水産機関であるMSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)及びASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)それぞれの認証資源(原材料)を使用し、ロジスティクスも含む最終商品製造に至るまでの当社グループの一貫した垂直統合型バリューチェーンが、MSC-CoC認証(Marine Stewardship Council Chain of Custody:海洋管理協議会による、持続可能な漁業で漁獲された水産原料を使用し加工流通過程に至るまでの一貫した管理体制の認証)及びASC-CoC認証(Aquaculture Stewardship Council Chain of Custody:水産養殖管理協議会による、環境に配慮した持続可能な養殖水産原料を使用し加工流通過程に至るまでの一貫した管理体制の認証)それぞれの認証を取得 |
2019年7月 |
当社が、家庭で焼いた手作りの焼きタラコの様に、表面は焼成され、内側は生感や粒感を残した焼きタラコの製造特許を出願し、製造販売に取り掛かる(当社商品名「熟成たらこホットパック(注)2」、特許権「パック入り焼きタラコとその製造方法」、出願日2019年7月1日、特許出願番号 特願2019-122967) |
2019年12月 |
当社のグループガバナンス体制の強化を目的として、三洋食品株式会社の株式を取得し、完全子会社化(議決権比率100%) |
2020年4月 |
当社グループ会社とのシナジー効果の向上を目的として、株式会社ヤマトミへの支援を継続するも、民事再生法のもと民事再生計画が確定したため、実質支配力基準に基づき株式会社ヤマトミを子会社化 |
2020年6月 |
当社のグループガバナンス体制の強化を目的として、株式会社ヤマトミの全株式を取得(議決権比率100%) |
2020年6月 |
当社のグループガバナンス体制の強化を目的として、STI AMERICA Inc.の株式を取得し、完全子会社化(議決権比率100%) |
(注)1.三洋食品株式会社は、2015年10月に株式会社新東京フードが設立した三洋食品株式会社と同名でありますが、異なる会社であります。
(注)2.ホットパックは、当社の製造技術の名称であります。
(1)事業の概況
当社グループは、当社(株式会社STIフードホールディングス)、連結子会社6社、非連結子会社1社により構成され、水産原料素材の調達から製造・販売までを一貫して行う水産原料に強い食品メーカーとして、食品製造販売事業を行っております。また、本書提出日現在、株式会社極洋は当社の発行済株式総数の約30.00%(1,500千株)を保有しており、同社は当社のその他の関係会社(当社は同社の持分法適用関連会社)に該当しております。
当社グループの事業は、市場が拡大傾向にある中食ビジネスを中心に、海外及び国内で確立した検品体制のもとに、その他の関係会社である株式会社極洋をはじめとする仕入先から調達した水産原材料を、持続可能か否かという観点と同時に美味しさを追及し、特許技術又はそれに準じる技術を含む独自の製造技術を用いて、3温度帯(冷凍、冷蔵、常温)それぞれにおける消費者向けの最終商品等を製造し、コンビニエンスストアをはじめとする小売チェーン店等へ販売する事業を展開しております。
(1)当社グループ各社の主な事業内容
当社グループは食品製造販売事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないことから、以下では当社グループの管理会計上の区分をベースに主要な製品分類別に記載しております。
製品分類 |
主な事業内容 |
会社 |
食品 |
主にコンビニエンスストア向け水産惣菜の製造・販売、水産原材料を使った缶詰・レトルト製品等の製造・販売 |
当社 ㈱新東京フード ㈱新東京デリカ ㈱新東京エナック 三洋食品㈱ ㈱ヤマトミ STI AMERICA Inc. STI CHILE S.A.(注)2 |
食材 |
主にコンビニエンスストア向けおにぎり・弁当・パスタ・サラダ等に使用される水産食材を、食材商社等を通じてデイリー惣菜メーカー向けに製造・販売 |
当社 ㈱新東京エナック 三洋食品㈱ ㈱ヤマトミ STI AMERICA Inc. STI CHILE S.A.(注)2 |
(注)1.複数の製品分類に係わっている会社は、それぞれの分類に含めております。
2.非連結子会社であります。
(a)食品
食品のうち、主にコンビニエンスストア向け水産惣菜(焼き魚、煮魚、シメサバ、サラダフィッシュ等)を製造販売する事業を、㈱新東京フード、㈱新東京デリカ、㈱新東京エナック及び㈱ヤマトミにおいて行っており、惣菜における素材の美味しさを最大限に引き出すため、チルド(冷蔵)温度帯で一貫した製造、出荷、販売を行っております。
具体的には、素材となるサーモン、サバ、イワシ、イカ、タコ、赤魚、ムール貝等は、海外・国内で旬の時期に水揚げされた原料(北米エリアでの買付けは、STI AMERICA Inc.が担っております。)を徹底した検品体制(チリ産の原料に対する検品は、STI CHILE S.A.が担っております。)のもとに調達し、美味しさを逃がさないようにチルド温度帯にて下処理から、骨取り、加熱調理、冷却、包装までの一貫製造を行っております。なお、㈱新東京デリカでは、チルド惣菜に加えて、冷凍惣菜の製造販売も行っております。
特徴として、商品包装(1食パック)においては、一般的にチルド惣菜の場合は消費期限が約2日間と短く販売チャンスロスやフードロス(廃棄)に繋がる課題を抱えておりますが、当社グループでは商品包装内の空気を配合ガス等に置換する特殊な包装機械を多数導入し、操作方法の工夫を積み重ねることにより消費期限の大幅な延長(約10日間)を実現しております。これによりチルド惣菜の販売が伸長し、当社グループの収益に貢献すると同時に、社会的問題となっているフードロスの削減にも効果を発揮しております。
水産原材料等を使った缶詰・レトルト製品等(サバ、イワシ、サンマ、牛筋煮込み、チキンのトマトソース煮等)は、当社、㈱新東京デリカ、三洋食品㈱において事業を行っており、従来の保存用商品としての缶詰ではなく、毎日の食卓においておかず(惣菜)として食べられる商品を製造しております。特に、サバ、イワシにおいてはDHAやEPA等の不飽和脂肪酸を多く含むことからヘルシー食品として需要が伸長しております。また、オリーブオイルを豊富に使用した健康志向の新規開発商品も新たな女性顧客層の開拓に繋がっております。また一方で、缶詰食品は内容量すべてが可食部分であり、骨もそのまま食することが可能であることから、たんぱく質やカルシウムを効果的に摂取できるヘルスケア食品としても注目されております。
(b)食材
主にコンビニエンスストア向けおにぎり・弁当・パスタ・サラダ等に使用される水産食材(サーモンフレーク、イクラ、辛子明太子等)を、食材商社等を通じてデイリー惣菜メーカー向けに製造販売する事業を、当社、㈱新東京エナック、三洋食品㈱及び㈱ヤマトミにおいて行っております。
具体的には、素材となるサーモン、イクラ、辛子明太子等は、海外・国内で旬の時期に水揚げされた原料(北米エリアでの買付けは、STI AMERICA Inc.が担っております。)を徹底した検品体制(チリ産の原料に対する検品は、STI CHILE S.A.が担っております。)のもとに調達しております。
これらの食材のうち、おにぎりの売れ筋であるサーモンフレークにおいては、特殊な製法により、家庭での焼き立ての味や食感を工場製造において再現しており、日本人のみならず、海外からのインバウンド消費者からも好評を得て、収益に貢献しております。この製法技術については特許を取得しております。
また、コンビニエンスストア向けおにぎり用イクラにおいては、従来菌管理の問題もあり、おにぎりの具材としての使用は不可能であると考えられておりましたが、当社独自の静菌管理技術を生み出すことに成功し、さらに熟成によりサーモン卵本来の美味しさを引き出すことを実現しております。これにより、着色料・添加物を使用しない安全・安心な食材としてコンビニエンスストア市場に供給することが可能となり、消費者の好評を安定的にいただいております。この製法技術については特許を取得しております。
おにぎり等用の辛子明太子におきましても、熟成による自然な美味しさ、着色料・添加物を使用しない安全・安心な食材として、消費者の好評をいただいておりますが、さらに進化すべく新たな製造技術をもって特許を申請する予定であります。
(2)当社グループの調達及び製造の特徴
当社グループでは、水産原材料をその時々の相場価格で複数の商社・問屋から広く調達することにより、必要なサイズ、必要な数量を安定的に調達できる仕組みを構築しております。
なお、調達に際しては、原則、当社グループの現地社員が立ち会い、自ら素材の検品及び加工状況の確認を行っております。チリ産養殖素材の調達に際しては、STI CHILE S.A.の担当者が養殖水域の水質及び養殖状況、稚魚から水揚げ前までの期間において投与された抗生物質が残留していないことの分析証明の確認等、徹底したトレーサビリティ(製品・調達原料の製造・流通過程を追跡可能にするための管理体制)の確保と品質管理に取り組んでおります。
調達原料における事前検品の徹底及びサイズの大小や端材処理に対応することができる用途・製法の開発により、異なる複数の商品化等を実現しております。また、東北・関東・東海・九州エリアにそれぞれ製造拠点を有し、当社グループ工場ごとの異なる得意分野や商品群を総合的に組み合わせることにより、コンビニエンスストア市場等への3温度帯でのさまざまな食品・食材の開発と製造・販売のビジネス展開を実現しております。
当社グループのエリア別の製造拠点は以下のとおりです。
エリア |
工場(会社) |
主な製造内容 |
東北 |
石巻工場(三洋食品㈱) |
(食品)水産原材料を使った缶詰・レトルト製品等の製造 (食材)おにぎり・弁当・パスタ・サラダ等に使用される水産食材の製造 |
石巻工場(㈱ヤマトミ) |
(食品)主に小売チェーン向け水産惣菜の製造 (食材)おにぎり・弁当・パスタ・サラダ等に使用される水産食材の製造 (一次加工原料)㈱新東京フード、㈱新東京エナックで使用する水産原料の一次加工 |
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関東 |
船橋工場(㈱新東京フード) |
(食品)主にコンビニエンスストア向け水産惣菜の製造 |
白岡工場(㈱新東京デリカ) |
(食品)主にコンビニエンスストア向け水産惣菜の製造 |
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東海 |
焼津工場・SPF工場(三洋食品㈱) |
(食品)水産原材料を使った缶詰・レトルト製品等の製造 |
九州 |
福岡工場(㈱新東京エナック) |
(食品)主にコンビニエンスストア向け水産惣菜の製造 (食材)おにぎり・弁当・パスタ・サラダ等に使用される水産食材の製造 |
(3)機動性・独創性の高い開発力
当社グループは、消費者及び顧客のニーズをいち早く的確に捉えスピーディーに市場価値の高い独自商品を開発・商品化するために、顧客に最も近い営業担当者が商品開発の中心的役割を担う体制をとっております。営業担当者は日々担当商品の販売動向(POSデータ等に基づく実績値)と顧客のコメント及びニーズを敏感に察知、収集し、それらの情報を基に各生産拠点の開発部門と緊密に連携して商品のリニューアルや新商品開発への準備を行い、当社グループの主要顧客であるコンビニエンスストアの高頻度の商品リニューアルや新商品開発に対し機動的且つ柔軟に提案を繰り返し行い、消費者の動向や嗜好の変化に対応しております。
(4)安全・安心を追求した品質管理
当社グループは食品メーカーとして当然である安全・安心な食品製造・販売を確実に担保し、社会的責任を果たすため、鮮度分析や酸化分析等、具体的な数値分析に基づく品質管理体制を構築しております。
また、水産原材料の調達から製造・販売にいたるまでの各プロセスにおいて品質管理並びにトレース管理の仕組みとして、製品のコード番号を見ればその製造場所、製造日、製造時間帯、使用原材料等まで遡って調べることができ、もし不良品が発生した場合であっても、対象となる製造ロットを特定できる体制となっております。
さらに、世界的な水産資源の持続可能な利用を図るための国際的水産認証であるMSC-CoC認証(Marine Stewardship Council Chain of Custody:海洋管理協議会による、持続可能な漁業で漁獲された水産原料を使用し、加工流通過程に至るまでの一貫した管理体制の認証)や、ASC-CoC認証(Aquaculture Stewardship Council Chain of Custody:水産養殖管理協議会による、環境に配慮した持続可能な養殖水産原料を使用し、加工流通過程に至るまでの一貫した管理体制の認証)を取得した原材料を優先的に使用しております。
また、当社グループの商品は、原則すべての商品において内装工程前に印字カメラによる印字検査、非金属の硬質異物を検査するX線検査、金属異物を検査する金属検出機及びウエイトチェッカーによる秤量検査を行い、さらに最終的には目視確認も行うことで品質確保に努めております。
当社グループの事業の系統図は、次のとおりであります。
[事業系統図]
名称 |
住所 |
資本金 (千円) |
主要な事業の内容 |
議決権の所有割合又は被所有割合 (%) |
関係内容 |
(連結子会社) |
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㈱新東京フード (注)1、4
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東京都港区 |
100,000 |
惣菜の製造・販売 |
100.0 |
役員の兼任あり。 資金援助あり。 経営指導料の支払い。 |
㈱新東京デリカ (注)1、4、5 |
東京都港区 |
10,000 |
惣菜の製造・販売 |
100.0 |
役員の兼任あり。 資金援助あり。 経営指導料の支払い。 |
㈱新東京エナック (注)1
|
東京都港区 |
10,000 |
惣菜・食材(水産品)の製造・販売 |
100.0 |
役員の兼任あり。 資金援助あり。 経営指導料の支払い。 |
三洋食品㈱ (注)1
|
東京都港区 |
30,000 |
缶詰・ペットフードの製造・販売 |
100.0 |
役員の兼任あり。 資金援助あり。 経営指導料の支払い。 |
STI AMERICA Inc. (注)7
|
アメリカ合衆国 ワシントン州シアトル |
米ドル 104,000 |
食材(水産品)の輸出等 |
74.0 |
役員の兼任あり。 |
(その他の関係会社) ㈱極洋 (注)3
|
東京都港区 |
5,664,000 |
水産品の貿易、加工、買い付け |
被所有 30.0 |
商品の仕入れ等。 担保の提供あり。 |
(注)1.特定子会社に該当しております。
2.非連結子会社であるSTI CHILE S.A. につきましては重要性が乏しいため記載を省略しております。
3.有価証券報告書の提出会社であります。
4.㈱新東京フード、㈱新東京デリカについては売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等(2019年12月期)
(単位:千円)
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㈱新東京フード |
㈱新東京デリカ |
売上高 |
7,548,507 |
2,233,769 |
経常利益又は経常損失(△) |
545,683 |
△254,661 |
当期純利益又は当期純損失(△) |
365,172 |
△134,755 |
純資産額 |
656,433 |
△235,103 |
総資産額 |
1,963,234 |
1,888,054 |
5.㈱新東京デリカは債務超過会社であり、2019年12月末時点で債務超過額は235,103千円であります。
6.惣菜・食材(水産品)の製造・販売を行う㈱ヤマトミは民事再生法のもと、スポンサー契約に基づき支援しておりましたが、2020年4月18日に民事再生計画が確定したため実質支配力基準に基づき子会社となりました。2020年6月1日には民事再生手続に基づき株式会社ヤマトミの減資後、当社が増資を引受けることで、全株式を取得いたしました。
7.2020年6月25日付で完全子会社化しております。
8.当社グループは、食品製造販売事業の単一セグメントであるため、「主要な事業の内容」欄には、各関係会社が行う主要な事業を記載しております。
(1)連結会社の状況
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2020年7月31日現在 |
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
食品製造販売事業 |
289 |
(624) |
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合計 |
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( |
(注)1.当社グループは、食品製造販売事業の単一セグメントであるため、連結会社の従業員数の合計を記載しております。
2.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(派遣社員を除く。)は、最近1年間の平均人員(1日8時間換算)を( )内に外数で記載しております。
(2)提出会社の状況
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2020年7月31日現在 |
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
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( |
(注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(派遣社員を除く。)は、最近1年間の平均人員(1日8時間換算)を( )内に外数で記載しております。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3.当社は、食品製造販売事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(3)労働組合の状況
当社グループの一部の子会社(㈱新東京デリカ)において、UAゼンセンを上部組織とする労働組合が組成されております。
それ以外の会社については、労働組合は結成されておりません。
なお、労使関係は円満に推移しております。