第二部 【企業情報】
 
第1 【企業の概況】
 
1 【主要な経営指標等の推移】
 
 
| 回次 | 第47期 | 第48期 | 第49期 | 第50期 | 第51期 | 
| 決算年月 | 2014年7月 | 2015年7月 | 2016年7月 | 2017年7月 | 2018年7月 | 
| 売上高 | (千円) | 3,823,738 | 3,954,322 | 4,400,339 | 4,679,520 | 4,857,574 | 
| 経常利益 | (千円) | 101,511 | 110,299 | 265,837 | 236,458 | 244,616 | 
| 当期純利益又は当期純損失(△) | (千円) | △3,234 | △113,530 | 163,393 | 152,033 | 42,604 | 
| 持分法を適用した場合の投資利益 | (千円) | ― | ― | ― | ― | ― | 
| 資本金 | (千円) | 284,160 | 284,160 | 284,160 | 284,160 | 284,160 | 
| 発行済株式総数 | (株) | 346,000 | 346,000 | 346,000 | 346,000 | 346,000 | 
| 純資産額 | (千円) | 651,950 | 525,305 | 667,709 | 795,847 | 812,655 | 
| 総資産額 | (千円) | 2,674,794 | 2,723,326 | 3,061,001 | 3,257,102 | 3,466,291 | 
| 1株当たり純資産額 | (円) | 1,884.25 | 1,518.22 | 1,929.80 | 1,150.07 | 1,174.36 | 
| 1株当たり配当額 | (円) | 50.00 | 50.00 | 70.00 | 70.00 | 70.00 | 
| (1株当たり中間配当額) | (―) | (―) | (―) | (―) | (―) | 
| 1株当たり当期純利益金額又は当期純損失金額(△)
 | (円) | △9.35 | △328.12 | 472.23 | 219.70 | 61.57 | 
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額
 | (円) | ― | ― | ― | ― | ― | 
| 自己資本比率 | (%) | 24.4 | 19.3 | 21.8 | 24.4 | 23.4 | 
| 自己資本利益率 | (%) | ― | ― | 27.4 | 20.8 | 5.3 | 
| 株価収益率 | (倍) | ― | ― | ― | ― | ― | 
| 配当性向 | (%) | ― | ― | 14.8 | 15.9 | 56.9 | 
| 営業活動によるキャッシュ・フロー
 | (千円) | ― | ― | ― | 308,265 | 394,462 | 
| 投資活動によるキャッシュ・フロー
 | (千円) | ― | ― | ― | △240,644 | △29,306 | 
| 財務活動によるキャッシュ・フロー
 | (千円) | ― | ― | ― | △11,671 | 104,504 | 
| 現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | ― | ― | ― | 579,467 | 1,049,127 | 
| 従業員数 | (名) | 176 | 176 | 182 | 206 | 228 | 
| 〔外、平均臨時雇用者数〕 | 〔255〕 | 〔262〕 | 〔286〕 | 〔319〕 | 〔319〕 | 
 
  
(注) 1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については、記載しておりません。
   2.売上高には、消費税等は含まれておりません。
   3.第47期の当期純損失については、主に資産除去債務に関する会計基準の適用に伴う影響によるものであり、第48期の当期純損失については、主に店舗固定資産の減損損失を計上したことによるものであります。
    また、第51期の当期純利益の減少については、主に店舗固定資産の減損損失を計上したことによるものであります。
   4.持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社がないため記載しておりません。
5.当社は2019年8月6日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っており、発行済株式総数は692,000株となっております。
6.当社は2019年8月6日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っておりますが、第50期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。
7.第47期及び第48期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、1株当たり当期純損失金額であり、また、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
8.第49期、第50期及び第51期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。
9. 第47期及び第48期の自己資本利益率については、当期純損失であるため記載しておりません。
10.株価収益率については、当社株式が非上場であるため記載しておりません。
11.第47期及び第48期の配当性向については、1株当たり当期純損失金額のため、記載しておりません。
12.第47期、第48期及び第49期についてはキャッシュ・フロー計算書を作成しておりませんので、キャッシュ・フローに係る各項目については、記載しておりません。
13.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー及びアルバイトを含み、派遣社員を除く。)は、年間平均雇用人員(1日8時間換算)を〔〕内に外数で記載しております。
14.第47期、第48期及び第49期については、「会社計算規則」(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しており、当該各数値については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく、有限責任 あずさ監査法人による監査を受けておりません。
15.第50期及び第51期の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任 あずさ監査法人により監査を受けております。
16.当社は、2019年8月6日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っております。そこで、東京証券取引所自主規制法人(現 日本取引所自主規制法人)の引受担当者宛通知「『新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成24年8月21日付東証上審第133号)及び株式会社名古屋証券取引所の引受担当者宛通知「『上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成20年4月4日付名証自規G第8号及び平成24年10月1日付同取扱い)に基づき、第47期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定した場合の1株当たり指標の推移を参考までに掲げると、以下のとおりとなります。なお、第47期、第48期及び第49期の数値(1株当たり配当額についてはすべての数値)については、有限責任 あずさ監査法人の監査を受けておりません。
 
| 回次 | 第47期 | 第48期 | 第49期 | 第50期 | 第51期 | 
| 決算年月 | 2014年7月 | 2015年7月 | 2016年7月 | 2017年7月 | 2018年7月 | 
| 1株当たり純資産額 | (円) | 942.12 | 759.11 | 964.90 | 1,150.07 | 1,174.36 | 
| 1株当たり当期純利益金額又は当期純損失金額(△)
 | (円) | △4.67 | △164.06 | 236.12 | 219.70 | 61.57 | 
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額
 | (円) | ― | ― | ― | ― | ― | 
| 1株当たり配当額 (1株当たり中間配当額) | (円) | 25.00 (―) | 25.00 (―) | 35.00 (―) | 35.00 (―) | 35.00 (―) | 
 
  
2 【沿革】
 
当社は、1967年2月に名古屋市瑞穂区において個人経営として創業した「中国料理はまゆう」を前身に、中国料理店の多店舗展開を行う目的で、1968年2月に名古屋市昭和区にて「株式会社浜木綿」として設立されました。
株式会社浜木綿設立以後の当社に係る経緯は、次のとおりであります。
 
| 年月 | 概要 | 
| 1968年2月 | 名古屋市昭和区に中国料理店の多店舗展開を目的として「株式会社浜木綿」を設立(資本金5,000千円) | 
|   | 名古屋市昭和区に「浜木綿山手通本店」を開店 | 
|   | 名古屋市瑞穂区に「浜木綿新瑞橋店」を開店 | 
| 1973年1月 | 名古屋市昭和区の「浜木綿山手通本店」入居のビル所有者「森田興産株式会社」を買収 | 
| 1973年7月 | 子会社「森田興産株式会社」の商号を「日南商事株式会社」へ変更 | 
| 1989年4月 | 名古屋市天白区に「セントラルキッチン島田工場」を開設。自社生産を開始し、各店舗への配送体制を整備 | 
| 1997年4月 | 名古屋市緑区に新業態第1号店として「四季亭滝の水店」を開店 | 
| 1998年8月 | 子会社「日南商事株式会社」を吸収合併 | 
| 1998年11月  | 名古屋市天白区に「セントラルキッチン植田工場」を開設し、生産体制を強化 | 
|   | 名古屋市天白区の「セントラルキッチン島田工場」を閉鎖 | 
| 2001年4月 | 岐阜県岐阜市に岐阜県進出第1号店として「浜木綿岐阜県庁前店」を開店 | 
| 2004年10月 | 愛知県半田市にFC1号店として「浜木綿半田店」を開店(2017年10月閉店) | 
| 2005年10月 | 東京都国分寺市に東京都進出第1号店として「浜木綿国分寺北町店」を開店 | 
| 2006年2月  | 三重県鈴鹿市に三重県進出第1号店、FC2号店として「浜木綿鈴鹿店」を開店(2018年7月直営店に変更) | 
| 2007年9月 | 滋賀県草津市に滋賀県進出第1号店として「浜木綿草津店」を開店 | 
| 2008年8月 | 愛知県愛知郡長久手町(現 長久手市)に新業態第1号店として「桃李蹊長久手店」(現 桃李蹊竹の山店)を開店 | 
| 2008年10月 | 浜松市西区に静岡県進出第1号店として「浜木綿浜松西インター店」を開店 | 
| 2014年7月 | 横浜市青葉区に神奈川県進出第1号店として「浜木綿青葉台南店」を開店 | 
| 2019年4月 | 大阪府枚方市に大阪府進出第1号店として「浜木綿枚方田口店」を開店 | 
|   |   | 
 
  
 
3 【事業の内容】
 
当社は、東海地方を中心に中国料理専門店の店舗展開を行っております。「新しい食文化を創造し、来店されたすべてのお客様に豊かでハッピーな食事時間を提供します」というミッションの下、1967年2月に創業して以来、約半世紀、おいしい中国料理を手頃な価格で顧客に楽しんでもらえるように工夫をしてまいりました。手頃な価格でおいしい料理を提供するために、新卒者を自社で調理師に育成し、また約30年前から独自のオーダーシステムを使い料理の提供スピードを上げ、セントラルキッチンで食材の調理技術を共有することで、現在の調理オペレーションを確立してまいりました。その結果、通常の中国料理店より少ない調理師の人数で安定した料理を提供できるようになり、多店舗展開を可能とすることができました。
当社の有する業態は、家族の集いに重きを置いた主力ブランドである「浜木綿」、全室個室タイプの「四季亭」、少人数顧客向けの「桃李蹊」であり、これら3業態により店舗展開を行っております。
当社の特徴としましては、中国料理において当社が企画する『ちょっと晴れの日マーケット』(客単価1,500円~3,000円、利用頻度は月に1回程度)に狙いを定め、競合間での差別化を推進しております。また、土日祝日を中心にした家族での利用に加え、平日・昼の時間帯は主婦層がメインとなっており、平日・夜の時間帯は歓送迎会や忘年会、新年会等での宴会利用など、それぞれの用途に適したメニューとオペレーションを用意していることも特徴であります。
各業態の詳細及び店舗数は下記のとおりであります。
(2019年8月31日現在)
| 業態名 | 特徴 | 店舗数 | 
| 浜木綿 | 家族の集いに重きを置いた中国料理専門店。  世代を超え2世代、3世代、4世代など大人数での利用に対応できるよう、子どもからお年寄りまで満足してもらえるメニューを豊富に取り揃えております。また、家族や気心の知れた仲間たちと周囲を気にすることなく楽しめる個室や座敷、円卓回転テーブル等の設備も充実しております。 | 30 | 
| 四季亭 | 晴れの日やイベントのための個室で楽しめる中国料理専門店。  四季折々の食材を使用した料理を、リーズナブルな価格で提供しております。また、席は全室個室タイプ(一部、半個室)となっており、自宅にいるような気兼ねのない空間でくつろぎながら、食事を楽しむことができます。 | 3 | 
| 桃李蹊 | 地域密着型の小型の中国料理専門店。  夫婦や少人数での利用を意識し、2名席を充実させ、カフェのような空間で料理を堪能できます。また、すべての料理に野菜をたっぷりと使用し、昆布や鰹節、干し椎茸などの和だしも積極的に取り入れております。さらに、調理用油としてオメガ3系(えごま油等)、オメガ9系(オリーブオイル等)といわれる食生活で不足しがちな油を使用しており、健康に配慮したヘルシーなメニューが特徴となっております。  | 8 | 
| 店舗数合計 | 41 | 
 
  
また、当社は、東海地方を中心に東は東京都から西は大阪府まで幅広い地域に出店しております。当社の戦略として、広い駐車スペースが確保できる幹線道路のロードサイドなど、家族が利用しやすい立地への出店を基本としております。
なお、当社は飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
 
各業態の店舗数の都道府県別内訳は下記のとおりであります。
(2019年8月31日現在)
|   | 浜木綿 | 四季亭 | 桃李蹊 | 合計 | 
| 愛知県 | 18 | 3 | 8 | 29 | 
|   | (うち名古屋市) | (8) | (1) | (4) | (13) | 
| 岐阜県 | 4 | ― | ― | 4 | 
| 三重県 | 3 | ― | ― | 3 | 
| 静岡県 | 1 | ― | ― | 1 | 
| 滋賀県 | 1 | ― | ― | 1 | 
| 東京都 | 1 | ― | ― | 1 | 
| 神奈川県 | 1 | ― | ― | 1 | 
| 大阪府 | 1 | ― | ― | 1 | 
| 合 計 | 30 | 3 | 8 | 41 | 
 
  
[浜木綿業態店舗一覧]
| 都道府県 | 店名 | 所在地 | 
| 愛知県(名古屋市) | 山手通本店 | 名古屋市昭和区 | 
| 末盛店 | 名古屋市千種区 | 
| 黒川店 | 名古屋市北区 | 
| 岩塚店 | 名古屋市中村区 | 
| 守山大森店 | 名古屋市守山区 | 
| 昭和橋通店 | 名古屋市中川区 | 
| 白土店 | 名古屋市緑区 | 
| 新瑞橋店 | 名古屋市瑞穂区 | 
| 愛知県(名古屋市以外) | 名古屋インター東店 | 長久手市 | 
| 春日井店 | 春日井市 | 
| 一宮店 | 一宮市 | 
| 豊山店 | 西春日井郡豊山町 | 
| 岡崎北店 | 岡崎市 | 
| 岡崎南店 | 岡崎市 | 
| 豊川店 | 豊川市 | 
| 豊田店 | 豊田市 | 
| 安城店 | 安城市 | 
| 半田土井山店 | 半田市 | 
| 岐阜県 | 岐阜県庁前店 | 岐阜市 | 
| 大垣店 | 大垣市 | 
| 可児店 | 可児市 | 
| 各務原店 | 各務原市 | 
 
  
| 三重県 | 鈴鹿店 | 鈴鹿市 | 
| 四日市店 | 四日市市 | 
| 桑名店 | 桑名市 | 
| 静岡県 | 浜松西インター店 | 浜松市西区 | 
| 滋賀県 | 草津店 | 草津市 | 
| 東京都 | 国分寺北町店 | 国分寺市 | 
| 神奈川県 | 青葉台南店 | 横浜市青葉区 | 
| 大阪府 | 枚方田口店 | 枚方市 | 
| 合計 | 30 | 
 
  
[四季亭業態店舗一覧]
| 都道府県 | 店名 | 所在地 | 
| 愛知県(名古屋市) | 滝の水店 | 名古屋市緑区 | 
| 愛知県(名古屋市以外) | 尾張旭店 | 尾張旭市 | 
| ディースクエア刈谷店 | 刈谷市 | 
| 合計 | 3 | 
 
  
[桃李蹊業態店舗一覧]
| 都道府県 | 店名 | 所在地 | 
| 愛知県(名古屋市) | 梅森坂店 | 名古屋市名東区 | 
| 茶屋ヶ坂店 | 名古屋市千種区 | 
| 上志段味店 | 名古屋市守山区 | 
| 水広橋店 | 名古屋市緑区 | 
| 愛知県(名古屋市以外) | 図書館通店 | 長久手市 | 
| 竹の山店 | 長久手市 | 
| 春日井東野店 | 春日井市 | 
| 小牧岩崎店 | 小牧市 | 
| 合計 | 8 | 
 
  
当社の事業系統図は以下のとおりであります。
[事業系統図]
 
 
(注) 2018年7月1日よりFC店(浜木綿鈴鹿店)を直営店に変更したことに伴い、現在は直営店のみとなっております。
 
 
4 【関係会社の状況】
該当事項はありません。
 
5 【従業員の状況】
(1)提出会社の状況
|   |   |   | 2019年8月31日現在 | 
| 従業員数(名) | 平均年齢(歳) | 平均勤続年数(年) | 平均年間給与(千円) | 
| 230〔 345 〕 | 36.8 | 8.1 | 4,512 | 
 
 (注) 1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数は、最近1年間の平均雇用人員(1日8時間換算)を〔〕内に外数で記載しております。
2.臨時雇用者数には、パートタイマー及びアルバイトの従業員を含み、派遣社員を除いております。
3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
4.当社は飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
 
(2)労働組合の状況
当社の労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。