第二部 【企業情報】

第1 【企業の概況】

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

回次

第14期

第15期

決算年月

2017年3月

2018年3月

売上高

(千円)

5,314,741

3,772,732

経常利益

(千円)

171,752

106,189

親会社株主に帰属する   当期純利益

(千円)

129,340

85,652

包括利益

(千円)

129,295

85,650

純資産額

(千円)

919,418

1,003,069

総資産額

(千円)

8,477,110

6,552,657

1株当たり純資産額

(円)

919.42

1,003.07

1株当たり当期純利益金額

(円)

129.34

85.65

潜在株式調整後1株当たり 当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

10.8

15.3

自己資本利益率

(%)

14.9

8.9

株価収益率

(倍)

営業活動による      キャッシュ・フロー

(千円)

1,906,204

930,356

投資活動による      キャッシュ・フロー

(千円)

10,193

113

財務活動による      キャッシュ・フロー

(千円)

423,710

659,284

現金及び現金同等物    の期末残高

(千円)

3,655,832

2,066,077

従業員数
(ほか、平均臨時雇用人員)

(名)

41

 42

(36)

(34)

 

(注) 1.当社は、第14期より連結財務諸表を作成しております。

2.売上高には、消費税等は含まれておりません。

3.第14期及び第15期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。

4.株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません。

5.第14期及び第15期の連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、太陽有限責任監査法人により監査を受けております。

6.当社は、2019年1月25日開催の臨時取締役会決議により、2019年2月28日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を行っておりますが、第14期の期首に株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

回次

第11期

第12期

第13期

第14期

第15期

決算年月

2014年3月

2015年3月

2016年3月

2017年3月

2018年3月

売上高

(千円)

2,931,238

3,409,739

3,466,068

5,092,204

3,196,677

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

22,852

113,183

146,580

160,669

41,302

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

28,876

78,077

93,124

107,466

28,273

資本金

(千円)

100,000

100,000

100,000

100,000

100,000

発行済株式総数

(株)

10,000

10,000

10,000

10,000

10,000

純資産額

(千円)

767,050

689,006

782,140

888,560

914,832

総資産額

(千円)

4,939,389

5,414,263

5,400,616

8,250,102

6,313,758

1株当たり純資産額

(円)

76,705.03

68,900.65

78,214.00

888.56

914.83

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

100.00

200.00

100.00

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益金額

又は当期純損失金額(△)

(円)

2,887.69

7,807.78

9,312.40

107.47

28.27

潜在株式調整後1株当たり 当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

15.5

12.7

14.5

10.8

14.5

自己資本利益率

(%)

3.8

12.7

12.9

3.1

株価収益率

(倍)

配当性向

(%)

1.1

1.9

3.5

従業員数
(ほか、平均臨時雇用人員)

(名)

29

25

33

35

35

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

 

(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。

3.株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません。

4.第11期及び第12期の1株当たり配当額及び配当性向については、配当を行っていないため記載しておりません。

5.主要な経営指標等の推移のうち、第11期、第12期及び第13期の財務諸表については、会社計算規則(2006年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しております。また、各数値につきましては、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく太陽有限責任監査法人の監査は受けておりません。

6.第14期及び第15期の財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、太陽有限責任監査法人により監査を受けております。

7.第12期の自己資本利益率は、当期純損失であるため記載しておりません。

8.当社は、2019年1月25日開催の臨時取締役会決議により、2019年2月28日付で普通株式1株につき100株の株式分割を行っておりますが、第14期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。

9.当社は、2019年1月25日開催の臨時取締役会決議により、2019年2月28日付で普通株式1株につき100株の株式分割を行っております。
そこで、証券会員制法人札幌証券取引所の引受担当者宛通知「上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)の作成上の留意点について」(2008年4月18日付札証上審第50号)に基づき、第11期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算出した場合の1株当たり指標の推移を参考までに掲げると、以下のとおりとなります。なお、第11期、第12期及び第13期の数値(1株当たり配当額についてはすべての数値)については、太陽有限責任監査法人の監査を受けておりません。

 

 

 

回次

第11期

第12期

第13期

第14期

第15期

決算年月

2014年3月

2015年3月

2016年3月

2017年3月

2018年3月

1株当たり純資産額

(円)

 767.05

689.01

782.14

888.56

914.83

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

(-)

(-)

1.00

(-)

2.00

(-)

1.00

(-)

1株当たり当期純利益金額

又は当期純損失金額(△)

(円)

28.88

△78.08

93.12

107.47

28.27

潜在株式調整後1株当たり 当期純利益金額

(円)

 

 

 

2 【沿革】

当社は、2003年4月に代表取締役平野雅博が、札幌市中央区においてマンションのトータルプロデュースを目的とする会社として、設立いたしました。

その後、マンション管理事業、RC3階建て戸建分譲事業を主目的とする子会社を設立し現在に至っております。

当社の設立以後の当社グループに係る経緯は、次のとおりであります。

年 月

事 項

2003年4月

不動産の売買及び仲介を目的として、札幌市中央区に日本グランデ株式会社を設立

 

(資本金100,000千円)

 

一級建築士事務所(北海道知事登録(石)第4881号)登録

2003年5月

宅地建物取引業者免許(北海道知事石狩(1)第6886号)取得

2004年7月

環境マネジメントシステム規格ISO14001 認証取得

2004年9月

自社分譲マンション「グランファーレ」シリーズを販売開始

2005年4月

損害保険代理店業務開始 

2006年12月

建設業許可(北海道知事許可(特-18)石第19392号)取得

2007年4月

分譲マンション管理業を目的として、当社100%子会社グランコミュニティ株式会社を設立

2007年7月

子会社グランコミュニティ株式会社において、マンション管理業者(国土交通大臣(1)第013094号)登録

 

東京都港区虎ノ門に東京支店設置

2007年9月

宅地建物取引業者免許(国土交通大臣(1)第7575号)取得

2012年5月

RC戸建住宅分譲及びリフォーム事業を目的として、当社100%子会社グランホーム株式会社を設立

2012年6月

子会社グランホーム株式会社において、宅地建物取引業者免許(北海道知事石狩(1)第7953号)取得

2012年8月

子会社グランホーム株式会社において、建設業許可(北海道知事許可(般-24)石第21281号)取得

2012年9月

RC3階建て戸建住宅「エステティカ」シリーズを販売開始

2013年3月

炭パワークリーンシステム特許(特許第5226362号)取得

2014年5月

第二種金融商品取引業(北海道財務局長(金商)第43号)登録

2014年7月

不動産投資顧問業(国土交通大臣一般-第1194号)登録

 

賃貸住宅管理業者(国土交通大臣(1)第3410号)登録

 

子会社グランホーム株式会社において、賃貸住宅管理業者(国土交通大臣(1)第3411号)登録

 

子会社グランコミュニティ株式会社において、賃貸住宅管理業者(国土交通大臣(1)第3412号)登録

2014年12月

賃貸住宅として、サービス付き高齢者向け住宅「グランウエルネス」シリーズの事業開始

2017年1月

床下チャンバー式炭パワークリーンシステム特許(特許第6068013号)取得

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社(日本グランデ株式会社)及び連結子会社2社(グランコミュニティ株式会社、グランホーム株式会社)の計3社で構成されており、「人に優しい、生活に優しい、環境に優しい、未来に優しい」を基本コンセプトに掲げ、不動産分譲事業、不動産賃貸事業及び不動産関連事業の3事業を行っております。

 

当社グループの事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、事業の区分内容は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントと同一の区分であります。

 

(1) 不動産分譲事業

不動産分譲事業は、分譲マンション事業、分譲戸建住宅事業及びその他の不動産取引事業を行っております。

主要事業である分譲マンション事業及び分譲戸建住宅事業は、札幌市において、用地仕入・企画立案・設計・施工監理・販売・マンション管理業務を、当社グループで担う自社一貫体制により事業展開し、建築施工期間中の適切な品質管理及び事業コスト管理等を行う開発体制を構築しております。

分譲マンション事業は、自社ブランドの「グランファーレ」シリーズとして事業展開しております。「グランファーレ」は、環境・エコに配慮した居住機能として当社が開発した、室内の空気をクリーンな状態に保つ「炭パワークリーンシステム(注1)」を備えており、建築基準法に基づき換気設備の設置が義務付けられている「24時間換気システム(注2)」による第一種換気方式を採用しております。また、水回り以外の間取りの変更等が可能な「自由設計(注3)」の採用、雨水用ドレン管からの水跳ねを防止する「寒冷地用水跳ね防止カバー(注4)」を備えております。更に、分譲マンションの共用スペースには、温泉、フィットネスジム、シアタースタジオ&通信カラオケルーム、屋上庭園、オーナーズサロン、読書ルーム、ペット対応等多彩な共用施設、「パノラマビューウインドウ(注5)」等を、マンションごとの仕様に応じて採用した、付加価値のある永住型マンションを提供しております。

分譲戸建住宅事業は、当社の分譲マンション事業で培った永住型マンションの換気システム等のノウハウを活かし、「安心・安全・満足の家づくり」をテーマに、耐震・耐久・耐火・気密・断熱・遮音性のあるRC3階建て戸建住宅に「自由設計(注3)」を採用し、「炭パワークリーンシステム(注1)」や屋上スカイテラス等を備えた、連結子会社グランホーム株式会社のブランドである「エステティカ」シリーズとして事業展開しております。

その他の不動産取引事業として、土地及び中古住宅の不動産売買事業、販売代理を含む不動産仲介媒介事業、リフォーム事業等を行っております。

 

(2) 不動産賃貸事業

不動産賃貸事業は、主として札幌市において、当社の分譲マンション事業で培った永住型マンションの共用施設や管理等のノウハウを活かし、天然温泉の大浴場施設を備えたサービス付き高齢者向け住宅を、「グランウエルネス」シリーズとして事業展開しております。更に「24時間換気システム(注1)」、フィットネスルーム、娯楽ラウンジ、カラオケルーム等の共用施設を「グランウエルネス」シリーズの運営物件ごとの仕様に応じて採用しております。

その他の不動産賃貸事業として、賃貸マンションや立体駐車場の収益不動産の賃貸等も行っております。

 

(3) 不動産関連事業

連結子会社グランコミュニティ株式会社は、主としてマンション管理事業を行っており、当社が供給する分譲マンションの管理組合から、マンションの管理事務及び建物等の点検・保守等の管理業務を受託し、お客様の資産の品質管理、サポート体制を構築しております。

その他の不動産関連事業として、火災保険等の保険代理店事業、業務委託斡旋事業、設計監理事業等の事業を行っております。

 

以上の状況を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

 

(1) 不動産分譲事業

 


 

(2) 不動産賃貸事業

 


 

(3) 不動産関連事業

 


 

 

(注1) 「炭パワークリーンシステム」とは、「24時間換気システム(注2)」による第一種換気に、天井裏又は床下に設けた「炭チャンバー」(竹炭の不織布パック入り)を組み合わせて、「炭」の持つ浄化作用により外気の有害物質を除去し、室内に常に澄んだ空気を取込む換気システムのことであります。

(特許第5226362号、第6068013号)

 

(注2) 「24時間換気システム」は、建築基準法に基づき換気設備の設置が義務付けられており、給排気方法の違いで、現在3種類の方式がとられております。当社は、「炭パワークリーンシステム(注1)」と組み合わせることで、室内に常に澄んだ空気を取込むことができる第一種換気方式を採用しております。なお、第一種換気方式とは、居室内の空気を外へ出す排気と、新鮮な外気を取り入れる給気の両方を強制的に機械制御する換気方式であり、更に寒冷地対策として、外気を給気する際に、熱交換によって室内の温度に近づけられた外気を各居室に供給する「快適性」と「省エネ性」を両立する熱交換換気システムのことであります。

 

(注3) 「自由設計」とは、水回り以外の間取りにおいて、ご家族の人数・構成・生活スタイルに合わせて、顧客のニーズを取り入れたお部屋の間取りを、25の自由なスタイルレシピから組み合わせをし、更に、壁紙や収納スタイル、コンセントの位置の変更等が可能な、オーダーメイド対応システムのことであります。

 

(注4) 「寒冷地用水跳ね防止カバー」とは、冬季における雨水の凍結防止のため、ドレン管の先端とバルコニー床面との間に隔たりを設けなければならない構造上の問題に対し、寒冷地用水跳ね防止カバーを装備し、隔たりを上下に調整することにより水跳ねを防止し、バルコニーに水を流せるようにして、床面を水洗いできるようにしたカバーのことであります。

(実用新案登録第3191280号)

 

(注5) 「パノラマビューウインドウ」とは、建物のコーナー部分を1/4円状の平面とし、その部分に床から天井までの多角窓を設け、網のない耐熱強化ガラスを採用した窓のことであります。

 

 

 

4 【関係会社の状況】

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有(又は被所有)割合(%)

関係内容

(連結子会社)
グランコミュニティ株式会社
(注)2、3

札幌市中央区

      10,000

不動産関連事業
(注)1

   
 
        100.0
 
 

役員兼任3名

(連結子会社)
グランホーム
株式会社
(注)2、3

札幌市中央区

      10,000

不動産分譲事業
不動産賃貸事業(注)1

   
 
        100.0
 
 

当社へ販売を委託 資金援助(債務保証含む)

役員兼任3名

 

(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2.特定子会社であります。

3.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

   2019年4月30日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

不動産分譲事業

29

不動産賃貸事業

2

不動産関連事業

4(37)

全社(共通)

8

合計

43(37)

 

(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属している従業員であります。

 

(2) 提出会社の状況

   2019年4月30日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

37

45.1

6.2

4,781

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

不動産分譲事業

26

不動産賃貸事業

2

不動産関連事業

1

全社(共通)

8

合計

37

 

(注) 1.従業員数は就業人員であります。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属している従業員であります。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。