第二部【企業情報】

第1【企業の概況】

1【主要な経営指標等の推移】

(1)連結経営指標等

回次

第49期

第50期

決算年月

平成26年9月

平成27年9月

売上高

(千円)

3,868,164

4,167,833

経常利益

(千円)

262,449

349,486

当期純利益

(千円)

141,020

235,520

包括利益

(千円)

144,084

250,009

純資産額

(千円)

1,239,352

1,474,136

総資産額

(千円)

2,522,791

2,813,910

1株当たり純資産額

(円)

1,221.04

1,452.35

1株当たり当期純利益金額

(円)

138.94

232.04

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

49.1

52.4

自己資本利益率

(%)

11.9

17.4

株価収益率

(倍)

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

204,633

591,171

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

24,092

45,542

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

55,088

35,757

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

518,494

1,028,366

従業員数

(名)

94

95

(外、平均臨時雇用者数)

()

()

 (注)1.当社は第49期より連結財務諸表を作成しております。

2.売上高には、消費税等は含まれておりません。

3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

4.株価収益率については、当社株式が非上場であるため、記載しておりません。

5.平均臨時雇用者数は、その総数が従業員数の100分の10未満のため、記載を省略しております。

6.第49期及び第50期の連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任監査法人トーマツによる監査を受けております。

7.当社は、平成28年5月31日付で株式1株につき10株の株式分割を行っております。これに伴い、第49期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第46期

第47期

第48期

第49期

第50期

決算年月

平成23年9月

平成24年9月

平成25年9月

平成26年9月

平成27年9月

売上高

(千円)

2,299,543

1,958,404

2,008,173

2,423,579

2,813,585

経常利益

(千円)

158,361

88,942

118,323

209,649

279,980

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

86,383

36,827

88,561

112,151

191,988

資本金

(千円)

61,100

61,100

61,100

61,100

61,100

発行済株式総数

(株)

101,500

101,500

101,500

101,500

101,500

純資産額

(千円)

1,092,260

1,026,226

1,118,625

1,203,126

1,391,927

総資産額

(千円)

1,673,486

1,756,171

1,934,000

2,089,012

2,311,244

1株当たり純資産額

(円)

10,761.18

10,110.61

11,020.94

1,185.35

1,371.36

1株当たり配当額

(円)

300.00

300.00

150.00

300.00

(うち1株当たり中間配当額)

()

()

()

()

()

1株当たり当期純利益金額又は当期純損失金額(△)

(円)

851.07

362.83

872.53

110.49

189.15

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

65.3

58.4

57.8

57.6

60.2

自己資本利益率

(%)

8.4

8.3

9.7

14.8

株価収益率

(倍)

配当性向

(%)

35.2

34.4

13.6

15.9

従業員数

(名)

62

56

61

65

65

(外、平均臨時雇用者数)

()

()

()

()

()

 (注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.第47期の1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため、記載しておりません。

3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

4.第47期の自己資本利益率については、当期純損失が計上されているため記載しておりません。

5.株価収益率については、当社株式が非上場であるため、記載しておりません。

6.平均臨時雇用者数は、その総数が従業員数の100分の10未満のため、記載を省略しております。

7.第49期及び第50期の財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任監査法人トーマツによる監査を受けておりますが、第46期、第47期及び第48期の財務諸表については、当該監査を受けておりません。

8.当社は、平成28年5月31日付で株式1株につき10株の株式分割を行っております。これに伴い、第49期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。

9.当社は、平成28年5月31日付で株式1株につき10株の株式分割を行っております。そこで、株式会社名古屋証券取引所の引受担当責任者宛通知「『上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の注意について」(平成20年4月4日付名証自規G第8号及び平成24年10月1日付同取扱い)に基づき、第46期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算出した場合の1株当たり指標の推移を参考までに掲げると、以下のとおりとなります。

なお、第46期、第47期及び第48期の数値(1株当たり配当額については全ての数値)については、有限責任監査法人トーマツによる監査を受けておりません。

回次

第46期

第47期

第48期

第49期

第50期

決算年月

平成23年9月

平成24年9月

平成25年9月

平成26年9月

平成27年9月

1株当たり純資産額

(円)

1,076.12

1,011.06

1,102.09

1,185.35

1,371.36

1株当たり当期純利益金額又は当期純損失金額(△)

(円)

85.11

△36.28

87.25

110.49

189.15

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

1株当たり配当額

(うち1株当たり中間配当額)

(円)

30.00

(-)

(-)

30.00

(-)

15.00

(-)

30.00

(-)

 

2【沿革】

 当社は、造園工事の請負を目的に、昭和2年3月、岐阜市加納大黒町において植弥として創業しました。

年月

概要

昭和41年1月

株式会社に改組するとともに、商号を株式会社岐阜造園に変更(資本金 2,000千円)

昭和44年1月

岐阜市茜部菱野に本社を移転

昭和47年9月

名古屋市中区に名古屋営業所を開設

昭和51年12月

特定建設業許可(造園工事業)(国土交通大臣)を取得

平成10年9月

名古屋営業所を閉鎖し、名古屋市西区に名古屋支店を開設

平成16年4月

岐阜市茜部菱野(本社所在地)にパインズ岐阜を開設

平成17年1月

株式会社景匠館(本社所在地 大阪市淀川区)の株式を取得し、子会社化

平成24年2月

特定建設業許可(土木工事業、とび・土工工事業)(国土交通大臣)を取得

平成24年9月

愛知県長久手市にパインズ長久手を開設

 

3【事業の内容】

 当社グループは、当社及び連結子会社の株式会社景匠館の2社で構成されており、造園緑化工事の設計・施工・メンテナンスを主たる業務としております。

 当社グループでは、「街や暮らしに潤いを与える緑空間の創造」をコンセプトに掲げ、昭和2年の当社創業以来、蓄積したノウハウや造園技法の伝承に努めるとともに、人と自然とが共生でき、エコや地球環境や時代の変化に対応できるような技術開発に取り組み、事業を展開しております。

 当社グループの事業は、造園緑化事業の単一セグメントでありますが、対象とする物件により「ランドスケープ」と「ガーデンエクステリア」に区分しております。

(1)ランドスケープ

 不特定多数の人が訪れるパブリックスペース(景観を構成する諸要素のことや、景観そのものを意味します。)に、樹木の緑あふれる憩いの空間を創り出しております。当社グループは、造園技法を用いた、主に緑化によるランドスケープの構築を行っており、樹木や石材を使った伝統的な造園工事から、建物の屋上や壁面を緑で覆う屋上・壁面緑化工事、生き物との共生を目的としたビオトープ(※)工事、大手ショッピングモールが取り組んでいる森づくりによる環境再生に配慮した工事など多岐に亘っております。

 なお、対象となる物件は、公共工事、民間工事、また、工事施工後の緑地メンテナンスによるものであります。

① 公共工事

 官公庁(国土交通省、地方自治体等)が発注する物件であり、庁舎等の施設、都市公園、街路、公立学校等の施工・整備に係る造園緑化工事を行っております。受注の形態としては、官公庁が発注する工事における競争入札によるものと、大手建設会社や地元建設会社が受注した工事の造園緑化工事部分を協力会社として請け負うものがあります。いずれも、官公庁が定めた仕様に従い施工を行いますが、施工技術、品質、安全管理、提案力などが受注に際してのポイントとなります。

② 民間工事

 民間企業が発注する物件であり、商業施設、工場、リゾートホテル、ゴルフ場、飲食店、ショッピングモール、温浴施設、住宅マンション、私立学校、病院、老人介護施設等の施工・整備に係る造園緑化工事を行っております。受注の形態としては、民間企業より直接受注を受けるものと、大手建設会社や地元建設会社が受注した工事の造園緑化工事を協力会社として請け負うものがあります。公共工事と同様、施工技術、品質、安全管理、提案力などが受注に際してのポイントとなります。

③ 緑地メンテナンス

 官公庁からの委託を受け、公園や公共施設等の緑地のメンテナンスを行っております。主な内容としては、樹木の剪定、施肥、病害虫駆除、草花の植え替えなどがあります。また、歴史的価値のある樹木の保存や、病気に侵された樹木の治療なども行っております。

(※)ビオトープ

 生命(バイオbio)と場所(トポスtopos)の合成語で生物の生息空間のこと。

 

(2)ガーデンエクステリア

 「ガーデンエクステリア」は、ガーデン(庭)とエクステリア(外構)を組み合わせたものであります。当社グループでは、住宅の周辺環境を総称してエクステリアと位置付け、庭園(ガーデン)のテイストをより多く盛り込んだ「ガーデン+エクステリア」の設計・施工を通じて、顧客の家庭での暮らしが緑に溢れ、より豊かなものになるよう設計・施工に努めております。既製品を組み合わせた定型的なエクステリアではなく、樹木や天然石を多用し、個々の緑豊かなガーデンエクステリアが集まり、美しい街並みを形成することをコンセプトに設計や施工を行っております。

 なお、対象となる物件は、住宅メーカーとの共同による新規の大型分譲地での設計・施工、一般顧客向けの「パインズ」でのショールーム展開等によるものであります。

 また、当社にて建売住宅の企画・販売、太陽光発電システムの設置工事を行っております。

① 大型分譲地での設計・施工

 住宅メーカーや不動産デベロッパー等とともに、大型分譲地の計画段階から携わっております。住宅の敷地や道路の配置、そして全体に繋がりのある緑地や公園等を総合的に計画することで、全体が統一された美しい分譲地となります。また、個々の住宅のガーデンエクステリアは、当社グループが指定業者として全棟を任されることが多く、顧客ごとの要望を満たしながら、分譲地全体の樹木や石材等素材の連続性を保つことが可能となります。

② 「パインズ」でのショールーム展開

 「パインズ」は、一般顧客向けのガーデンエクステリアショールームとして、東海・近畿・四国地方に5店舗を展開しております。主にホームページや地域タウン誌をはじめ、既存顧客や住宅メーカーの紹介により集客しております。当社グループでは、全てオーダーメイドにて提案し、顧客の思いの実現に繋げております。また、顧客が完成後のイメージを視覚的に認識できる様、素材やデザインの提示は主にデジタルコンテンツによって行っております。施工では当社グループの監督・指揮の下、自社及び専属の協力会社にて行っております。定期的な現場への巡回や協力会社を交えた勉強会を実施し、品質と安全の向上に努めております。

 その他の受注活動として、引渡し後の顧客への定期訪問や、樹木の剪定等のアフターメンテナンスを通じ、リガーデン(ガーデンエクステリアのリフォーム)の受注に繋げております。

 

[事業系統図]

 以上の事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。

 

0201010_001.png

 

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

㈱景匠館

(注)2

大阪市淀川区

58,500

造園工事

100.0

造園工事を当社に委託

銀行借入に対して当社が債務保証

役員の兼任3名

 (注)1.当社グループは、造園緑化事業の単一セグメントであります。

2.特定子会社に該当しております。

3.㈱景匠館については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等  ① 売上高    1,435,778千円

② 経常利益     69,190千円

③ 当期純利益    43,327千円

④ 純資産額    305,018千円

⑤ 総資産額    753,889千円

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

平成28年8月31日現在

 

セグメントの名称

従業員数(名)

造園緑化事業

 

98

合計

 

98

 (注)1.当社グループの事業は、造園緑化事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

2.従業員数は就業人員(当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であります。また、臨時雇用者数は、その総数が従業員数の100分の10未満のため、記載を省略しております。

 

(2)提出会社の状況

平成28年8月31日現在

 

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

68

39.8

9.7

4,673

 (注)1.当社の事業は、造園緑化事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

2.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であります。また、臨時雇用者数は、その総数が従業員数の100分の10未満のため、記載を省略しております。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3)労働組合の状況

 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。