| 回次 | 第59期 | 第60期 | |
| 決算年月 | 平成26年3月 | 平成27年3月 | |
| 売上高 | (千円) | 
 | 
 | 
| 経常利益 | (千円) | 
 | 
 | 
| 当期純利益 | (千円) | 
 | 
 | 
| 包括利益 | (千円) | 
 | 
 | 
| 純資産額 | (千円) | 
 | 
 | 
| 総資産額 | (千円) | 
 | 
 | 
| 1株当たり純資産額 | (円) | 
 | 
 | 
| 1株当たり当期純利益金額 | (円) | 
 | 
 | 
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 | (円) | 
 | 
 | 
| 自己資本比率 | (%) | 
 | 
 | 
| 自己資本利益率 | (%) | 
 | 
 | 
| 株価収益率 | (倍) | 
 | 
 | 
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 
 | 
△ | 
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 
 | 
 | 
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 
△ | 
△ | 
| 現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 
 | 
 | 
| 従業員数 | (人) | 
 | 
 | 
| (外、平均臨時雇用者数) | 
( | 
( | |
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.当社は第59期より連結財務諸表を作成しております。
3.平成27年12月14日開催の取締役会決議により、平成28年1月14日付で普通株式1株につき10株の株式分割を行っておりますが、第59期の期首に株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。
4.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
5.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。
6.第59期及び第60期の連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任 あずさ監査法人の監査を受けております。
7.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向
者を含む。)であります。
8.従業員数欄の()外書きは、パートタイマーの平均雇用人数(1日6時間40分換算)であります。
| 回次 | 第56期 | 第57期 | 第58期 | 第59期 | 第60期 | |
| 決算年月 | 平成23年3月 | 平成24年3月 | 平成25年3月 | 平成26年3月 | 平成27年3月 | |
| 売上高 | (千円) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 経常利益 | (千円) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 当期純利益 | (千円) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 資本金 | (千円) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 発行済株式総数 | (千株) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 純資産額 | (千円) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 総資産額 | (千円) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 1株当たり純資産額 | (円) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 1株当たり配当額 | (円) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| (うち1株当たり中間配当額) | 
( | 
( | 
( | 
( | 
( | |
| 1株当たり当期純利益金額 | (円) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 | (円) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 自己資本比率 | (%) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 自己資本利益率 | (%) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 株価収益率 | (倍) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 配当性向 | (%) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| 従業員数 | (人) | 
 | 
 | 
 | 
 | 
 | 
| (外、平均臨時雇用者数) | 
( | 
( | 
( | 
( | 
( | |
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.第60期の期末以降、株式分割(株式1株につき10株)が行われ、発行済株式総数は6,794,370株となっております。
3.平成27年12月14日開催の取締役会決議により、平成28年1月14日付で普通株式1株につき10株の株式分割を行っておりますが、第59期の期首に株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。
4.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在していないため記載しておりません。
5.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。
6.第59期及び第60期の財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任 あずさ監査法人の監査を受けておりますが、第56期、第57期及び第58期の財務諸表については、当該監査を受けておりません。
7.従業員数は就業人員(当社から当社外への出向者を除き、当社外から当社への出向者を含む。)であります。
8.従業員数欄の()外書きは、パートタイマーの平均雇用人数(1日6時間40分換算)であります。
9.当社は、平成28年1月14日付で普通株式1株につき10株に株式分割を行っております。
そこで、東京証券取引所自主規制法人(現 日本取引所自主規制法人)の引受担当者宛通知「『新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成24年8月21日付東証上審第133号)に基づき、第56期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算出した場合の1株当たり指標の推移を参考までに掲げると、以下のとおりとなります。
なお、第56期、第57期及び第58期の数値(1株当たり配当額についてはすべての数値)については、有限責任 あずさ監査法人の監査を受けておりません。
| 
 | 第56期 | 第57期 | 第58期 | 第59期 | 第60期 | |
| 平成23年3月 | 平成24年3月 | 平成25年3月 | 平成26年3月 | 平成27年3月 | ||
| 1株当たり純資産額 | (円) | 1,403.23 | 1,463.43 | 1,554.46 | 1,696.60 | 1,771.41 | 
| 1株当たり当期純利益金額 | (円) | 62.27 | 67.08 | 65.15 | 133.68 | 131.33 | 
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 | (円) | - | - | - | - | - | 
| 1株当たり配当額 (うち1株当たり中間配当額) | (円) | 10 (-) | 10 (-) | 10 (-) | 10 (-) | 15 (-) | 
| 年月 | 事業の変遷 | 
| 昭和31年4月 | 理化学機器の販売を目的として、東京都千代田区神田旭町に株式会社イワキ創立 | 
| 昭和32年5月 | ポンプの販売を開始 | 
| 昭和33年6月 | 理化学機器の製造・販売を開始 | 
| 昭和34年8月 | ケミカルポンプの製造・販売を開始 | 
| 昭和38年12月 | 本社を東京都千代田区神田岩本町2番地共同ビル内に移転 | 
| 昭和40年8月 | 鑑賞魚用関連製品を製造・販売する会社として株式会社レイシーを設立 | 
| 昭和41年4月 | 東京工場(現・技術センター)を埼玉県入間郡三芳村(現・埼玉県入間郡三芳町)に竣工 | 
| 昭和49年4月 | 埼玉工場を埼玉県狭山市に竣工 | 
| 昭和52年5月 | 三春工場を福島県田村郡三春町に竣工 | 
| 昭和60年9月 | ヨーロッパにおける販売会社としてIwaki Europe GmbH(現連結子会社)を設立 | 
| 平成元年10月 | シンガポールにおける販売会社としてIwaki Singapore Pte Ltd.(現連結子会社)を設立 | 
| 12月 | Iwaki Singapore Pte Ltd.の子会社としてIWAKIm SDN. BHD.(現連結子会社)を設立 | 
| 平成2年1月 | 台湾における販売会社として億昇幫浦股份有限公司(現持分法適用関連会社)を設立 | 
| 6月 | 本社を東京都千代田区神田須田町に移転 | 
| 10月 | イタリアにおける販売会社としてIWAKI ITALIA s.r.l.を設立 | 
| 平成3年1月 | アメリカにおける販売会社としてIWAKI WALCHEM CORPORATIONを設立 | 
| 4月 | 当社製品のメンテナンス業務に特化した事業を行う会社として株式会社イワキメンテックを設立 | 
| 5月 | タイにおける販売会社としてIWAKI (THAILAND) CO., LTD.(現持分法適用関連会社)を設立 | 
| 7月 | オーストラリアにおける販売会社としてIwaki Pumps Australia Pty Ltd(現持分法適用関連会社)を設立 | 
| 平成4年6月 | デンマークにおける販売会社としてIwaki Pumper A/S(現IWAKI NORDIC A/S)(現持分法適用関連会社) を設立 | 
| 7月 | 香港における販売会社として易威奇有限公司(現持分法適用関連会社)を設立 | 
| 平成5年1月 | フランスにおける販売会社としてIwaki France S.A.を設立 | 
| 3月 | スイスにおける販売会社としてIwaki (Schweiz) AGを設立 | 
| 8月 | 増資による持分低下によりIwaki Singapore Pte Ltd.を関連会社とする(Iwaki Singapore Pte Ltd.の子会社であるIWAKIm SDN. BHD.も関連会社となる) | 
| 12月 | Iwaki Pumper A/S(現IWAKI NORDIC A/S)の子会社としてIwaki Sverige ABを設立 | 
| 平成7年11月 | Iwaki Pumper A/S(現IWAKI NORDIC A/S)の子会社としてIwaki Suomi Oyを設立 | 
| 12月 | Iwaki (Schweiz) AGの子会社としてIwaki (AUSTRIA) GesmbHを設立 | 
| 平成8年2月 | 埼玉工場、三春工場がISO-9001に登録(注1) | 
| 平成9年1月 | Iwaki Pumper A/S(現IWAKI NORDIC A/S)の子会社としてIwaki Norge ASを設立 | 
| 10月 | 易威奇有限公司の子会社として广州保税区易威奇工贸有限公司を設立 | 
| 12月 | スペインにおける販売会社としてIWAKI IBERICA, PUMPS, S.A.を設立 | 
| 平成10年1月 | オランダにおける販売会社としてIWAKI HOLLAND B.V.を設立 | 
| 5月 | IWAKI ITALIA s.r.l.を子会社とする | 
| 平成12年3月 | フィリピンにおける販売会社としてIWAKI CHEMICAL PUMPS PHILIPPINES, INC.を設立 | 
| 11月 | ベルギーにおける販売会社としてIWAKI Belgium n.v.を設立 | 
| 平成13年3月 | 韓国における販売会社としてIWAKI KOREA CO., LTD.(現持分法適用関連会社)を設立 | 
| 上海における販売会社として易威奇泵业国际贸易(上海)有限公司(現持分法適用関連会社)を設立 | |
| 平成14年8月 | 中国市場における製造会社として易威奇化工泵(广东)有限公司を設立 | 
| 平成17年7月 | 埼玉工場、三春工場がISO-14001に登録(注2) | 
| 10月 | ベトナムにおける販売会社としてIwaki Pumps Vietnam Joint Venture Co., Ltd.(現IWAKI PUMPS VIETNAM CO., LTD.)を設立 | 
| 平成18年7月 | 株式譲渡により易威奇泵业国际贸易(上海)有限公司を関連会社とする | 
| 平成20年6月 | Iwaki (Schweiz) AGを子会社とする | 
| 9月 | WALCHEM CORPORATIONを買収するとともに商号をIwaki America Incorporated(現連結子会社)に変更 | 
| 平成21年3月 | Iwaki America IncorporatedがIwaki Pumps Inc.(設立時社名IWAKI WALCHEM CORPORATION)を吸収合併 | 
| 
 | 株式会社レイシー、株式会社イワキメンテックを吸収合併 | 
| 平成21年12月 | Iwaki Europe GmbHがIWAKI HOLLAND B.V.を吸収合併し、オランダに支店を開設 | 
| 平成23年11月 | Iwaki (AUSTRIA) GesmbHを清算 | 
| 12月 | 株式譲渡によりIwaki France S.A.を非関連会社とする | 
| 年月 | 事業の変遷 | 
| 平成24年9月 | Iwaki Europe GmbHがスペインに支店を開設 | 
| 11月 | Iwaki Singapore Pte Ltd.及びIWAKIm SDN. BHD.を子会社とする | 
| 12月 | Iwaki Europe GmbHがIWAKI ITALIA s. r. l. から事業を譲受け、イタリアに支店を開設 | 
| 平成25年3月 | IWAKI IBERICA, PUMPS, S.A.を清算 | 
| 9月 | 株式譲渡により、Iwaki (Schweiz) AGを子会社から非関連会社とし、同社は商号をiP Service SAに変更 | 
| 
 | IWAKI CHEMICAL PUMPS PHILIPPINES, INC.の登記を抹消し、解散 | 
| 平成26年1月 | IWAKI ITALIA s. r. l. を清算 | 
(注1) ISO-9001とは、製品の品質保証と顧客満足及び組織の管理・改善まで踏み込んだ品質マネジメントシステム
の国際規格です。
(注2) ISO-14001とは、いわゆる環境ISOのことで、企業の環境管理を対象としたシステム規格です。企業が環境に
対する影響やリスクを減らしていくための努力目標を設定し、そのための人材教育やシステム構築を行った
結果を認証機関が認定するものです。
当社グループは、当社(株式会社イワキ)、子会社4社及び関連会社14社で構成され、化学薬品等の薬液移送に使用されるケミカルポンプ及びポンプ専用コントローラ等の周辺機器の開発、製造、仕入及び販売(輸出入を含む)を主な事業として営んでおり、また、それに附帯する製品の修理及びアフターサービス並びに設置工事を行っております。
なお、当社グループはケミカルポンプ事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
ケミカルポンプは、半導体や液晶をはじめ、化学、電子部品、水処理、食品、製紙、医療及び、太陽電池、燃料電池、二次電池等の新エネルギー分野を含む幅広い産業分野で、高純度の薬液の移送等、多岐の用途に亘って使用されております。
これらの幅広い産業分野で使用されるケミカルポンプにとって「取り扱いに危険を伴う化学薬液を安全に移送する」ということが最大の使命であります。そのために腐食しない樹脂材料を使い、外部に漏れ人体や環境に甚大な影響を及ぼすことがないように、ポンプ部から薬液が漏れ出ない構造を多くの製品に採用しております。また、近年の半導体業界における生産性の飛躍的向上に伴う、使用する化学薬液の高温化対応並びにポンプ接液部から不純物が出ないというハイレベルのクリーン度要求に応えることも新たな大きな使命であります。その他、純粋な液体及び気体にとどまらず、粘性液やスラリー(固形分)混入液といった特殊液の移送にも使用されることから、実際に当社グループの製品を使用する顧客からは耐久性、利便性、サニタリー性等それぞれの基準において厳しい水準が求められます。
当社グループは、これら全てに対して高いレベルで応えるため様々な側面から最大限の取り組みを行っているとともに、以下のような特徴を有しております。
(1) 技術面
当社グループでは我々メーカーにとって最も重要なテーマのひとつとして開発業務を位置付けしており、国内全従業員数の2割程度にあたる人員を技術部門に配置し、製品の安全性、高品質、耐久性を常に追求し続け、独自の安全機構の開発や、最先端のエレクトロニクス技術を導入した高品位な製品を多数開発しております。また、ケミカルポンプという製品のみを顧客に提供しているのではなく、ケミカルポンプを中心にした関連製品を組み合わせて「流体を制御する」という機能を提供しているという認識の下、各種制御用コントローラ等の研究開発にも積極的に取り組んでおります。
(2) 生産面
当社グループの製品ラインアップは60製品以上のシリーズがあり、型式は数万点に上ります。多品種少量生産を強みとする一方で、年間約80万台の生産能力があります。なお、それらの製品は、国内においては大型製品が中心の埼玉工場(埼玉県狭山市)と、小型製品の量産工場である三春工場(福島県田村郡三春町)の2拠点で生産しております。(2拠点ともにISO9001及びISO14001を認証取得)
また、海外からの短納期要求等にタイムリー対応するため、一部の海外関係会社では、当社の各国内工場から部品を輸入し、現地にてノックダウン生産(※1)を行っております。
この他、連結子会社であるIwaki America Incorporatedにおいて、水処理市場に特化した水質コントローラを生産しております。
(3) 品質面
当社グループでは「生産における全ての工程が品質管理のプロセスである」という考えの下、主要な生産拠点である国内2拠点(埼玉・三春工場)では、ISO9001に基づく品質保証体制を構築し、調達から生産、出荷までの工程を管理しております。特に検査工程においては、部品入荷の段階から厳格な検査を実施しており、複雑な形状の部品を立体的に測定する三次元測定器、含有化学物質規制に対応するためのX線分析装置等、最新の検査装置をいち早く導入し、高品質な製品を出荷するために、様々な生産システム、業務フローの改善を行い、不良ゼロを目指しております。
また、併せてISO14001も認証取得しており、環境への影響に配慮した活動を推進しております。
(4) 販売面
当社グループの「取り扱いに危険を伴う化学薬液を安全に移送する」という最大の使命を果たすためには長年に亘って蓄積された販売ノウハウが不可欠であります。また、多種多様な顧客の要求を確実に捉えそれに応えるためには上記販売ノウハウに基づく顧客との緊密なコミュニケーションが必要になるため、国内全従業員数の3割強にあたる人員を販売に関わる部門に配置し、国内は支店及び営業所併せて13拠点と全国各地に及ぶ販売代理店網でカバーし、顧客に密着したきめ細かな情報とサービスの提供を行っております。一方、海外においては世界15ヶ国に18社の関係会社を設立し、ワールドワイドな販売・サービス網を構築し顧客を強力にサポートしております。
(5) メンテナンスサービス面
当社グループではメンテナンスサービスを単なる修理サービスという捉え方ではなく「メンテナンスサービスを一つの商品」として位置付けております。製品納入後の履歴管理に基づくオーバーホール(※2)提案の他、製品の取り扱いや運転に関するアドバイスからそれらに対する改善提案等、顧客目線に立った幅広いサービスを提供することにより、顧客の生産性向上に貢献しております。
当社グループにおける各製品の概要・特徴・主な販売市場は以下のとおりであります。
〔マグネットポンプ〕
| 概 要 | マグネットドライブ(※3)方式によるシールレスポンプ(※4)で、渦巻式・ギヤ(歯車)式等があります。 | 
| 特 徴 | 液漏れのない完全無漏洩構造のポンプです。 フッ素樹脂等耐食性に優れた材料を採用しており、強酸・強アルカリ液でも腐食しないポンプです。 | 
| 主な販 売 市 場 | 半導体・液晶市場、医療機器市場、表面処理装置市場、化学市場等。 | 
〔定量ポンプ〕
| 概 要 | ダイヤフラム(膜)やピストン(※5)等の往復動により液体の吸込み、吐出し作用を行うポンプです。 | 
| 特 徴 | 各種の薬液を高精度で一定量注入できるポンプです。 | 
| 主な販 売 市 場 | 水処理市場、化学市場等。 | 
〔空気駆動ポンプ〕
| 概 要 | 空気を駆動源にして作動するポンプで、ベローズ(蛇腹)式・チューブフラム(※6)式があります。 | 
| 特 徴 | 半導体製造プロセス等クリーンな環境で使用される全ての接液部に耐薬品性・耐熱性に優れたフッ素樹脂を採用、強腐食性薬液のケミカルアタック(※7)に耐え、パーティクル(※8)発生の少ない送液を行うポンプです。 | 
| 主な販 売 市 場 | 半導体・液晶市場。 | 
〔回転容積ポンプ〕
| 概 要 | 一定空間容積にある液を、回転運動にて容積変化させ液体にエネルギーを与えるポンプで、ギヤ(歯車)式・ロータリー式・スクリュー式・ホース式・チューブ式等があります。 | 
| 特 徴 | 主に粘性液やスラリー(固形分)混入液移送用のポンプです。 | 
| 主な販 売 市 場 | 医療機器市場、新エネルギー市場、その他(食品、製紙)等。 | 
〔エアーポンプ〕
| 概 要 | 空気並びに各種ガス等の気体を吸引及び移送するポンプで、ダイヤフラム(膜)式・ベローズ(蛇腹)式・ピストン式があります。 | 
| 特 徴 | カーボン・油等の混入がなく、外部との気密が保たれているのでクリーンな送気・吸気ができる装置組込に最適なポンプです。また、ベローズ(蛇腹)式は腐食性ガス及び高温ガスの取扱いが可能です。 | 
| 主な販 売 市 場 | 医療機器市場等。 | 
〔システム製品〕
| 概 要 | ポンプ制御用の機器単品他、ポンプを核とした流体制御システムやユニット製品等で、各種ポンプ制御用コントローラ及びセンサ、各種水質計測機器(残留塩素濃度計・濁度計他)、ブレンディングシステム(※9)、次亜無脈動注入ポンプ&システム(※10)、自動塩素滅菌装置、各種薬液注入ユニット等があります。 | 
| 特 徴 | 長年に亘る多様な流体制御のノウハウを蓄積したポンプメーカーの操作性・制御性等使い勝手の良いシステム・ユニット製品です。 | 
| 主な販 売 市 場 | 表面処理装置市場、水処理市場、新エネルギー市場、その他(食品、製紙)等。 | 
当社グループでは、適切な経営分析に基づく経営判断に役立てるため、販売先の業種及び製品用途に基づいて、販売市場を主に「半導体・液晶市場」、「医療機器市場」、「表面処理装置市場」、「水処理市場」、「化学市場」、「新エネルギー市場」及び「その他」に区分しており、各市場における主な使用例は下表のとおりであります。
| 半導体・液晶市場 | シリコンウェハー洗浄装置組込、感光性樹脂塗布装置組込、液晶パネル製造プロセス等 | 
| 医療機器市場 | 人工透析装置組込、内視鏡洗浄装置組込、臨床化学分析装置組込等 | 
| 表面処理装置市場 | 各種メッキ装置組込、電子部品製造プロセス等 | 
| 水処理市場 | 上下水道、ボイラー、クーリングタワー、プール、温泉等 | 
| 化学市場 | ソーダ工業、化学繊維、樹脂、高分子化学、製薬、化粧品等 | 
| 新エネルギー市場 | 燃料電池、二次電池製造プロセス、電力貯蔵用蓄電池組込等 | 
| その他(食品) | 各種食品機械装置組込、ビール、飲料、乳製品、調味料、製菓等 | 
| その他(製紙) | 化学パルプ製造、古紙再生等 | 
用語集
| 用語 | 説明 | 
| ※1 ノックダウン生産 | 当社で生産された製品の主要部品を輸入して、現地で組立する方式。 | 
| ※2 オーバーホール | 製品を部品単位まで分解して清掃や調整等を行い、再組立にて新品時の性能に戻す作業。 | 
| ※3 マグネットドライブ | 永久磁石の吸引力と反発力を利用して、モーターの回転力をポンプ部に伝達する機構。 | 
| ※4 シールレスポンプ | 危険な化学薬品等を外部に漏らさない構造的特徴を持ったポンプ。 | 
| ※5 ピストン | 筒状のシリンダー内を往復して、流体を圧送する円柱形状の部品。 | 
| ※6 チューブフラム | 伸縮動作により、液体を圧送する薄い肉厚の樹脂製チューブ部品。 | 
| ※7 ケミカルアタック | 腐食性の強い薬液が樹脂内部に浸透し、ポンプの構成部品に亀裂や割れを発生させる現象。 | 
| ※8 パーティクル | 半導体の製造工程において、製品の特性・品質・歩留まりなどに悪い影響を与える微粒子や塵埃。 | 
| ※9 ブレンディングシステム | 複数の液体を配管内で連続的に混合する装置システム。マヨネーズやチョコレートなどの製造工程に用いられる。 | 
| ※10 次亜無脈動注入ポンプ& システム | 浄水場などで滅菌のための次亜塩素酸ナトリウムを、安定して注入するためのシステム。 | 
[事業系統図]
事業系統図は次のとおりであります。
 
| 名称 | 住所 | 資本金 | 主要な事業の内容 | 議決権の所有割合又は被所有割合 (%) | 関係内容 | 
| (連結子会社) Iwaki America Incorporated (注)3,4 | Holliston, Massachusetts, USA | 7,735 米ドル | 当社製ポンプの組立及び販売並びに制御機器の製造及び販売 | 100.0 | アメリカにおいて当社製品の組立及び販売活動を行うとともに、制御機器の製造及び販売活動を行っております。 役員の兼任があります。 | 
| Iwaki Europe GmbH (注)3 | Willich, Germany | 511,291.88 ユーロ | 当社製ポンプの組立及び販売 | 100.0 | ヨーロッパ地区において当社製品の組立及び販売活動を行っております。 
 | 
| Iwaki Singapore Pte Ltd. (注)3 | Bukit Batok, Singapore | 1,000,000 シンガポール ドル | 当社製ポンプの販売 | 88.9 | シンガポールにおいて当社製品の販売活動を行っております。 役員の兼任があります。 | 
| IWAKIm SDN. BHD. (注)3 | Selangor Darul Ehsan, Malaysia | 1,000,000 マレーシア リンギット | 当社製ポンプの販売 | 100.0 | マレーシアにおいて当社製品の販売活動を行っております。 役員の兼任があります。 | 
| (持分法適用関連会社) Iwaki Pumps Australia Pty Ltd | Castle Hill, New South Wales, Australia | 1,000,000 豪ドル | 当社製ポンプの組立及び販売 | 45.0 | オーストラリアにおいて当社製品の組立及び販売活動を行っております。 役員の兼任があります。 | 
| 億昇幫浦股份有限公司 | 台湾, 新北市, 中和区 | 20,000,000 台湾ドル | 当社製ポンプの組立及び販売 | 43.0 | 台湾において当社製品の組立及び販売活動を行っております。 役員の兼任があります。 | 
| IWAKI KOREA CO., LTD. | 韓国, ソウル 
 | 1,000,000,000 ウォン | 当社製ポンプの販売 | 40.0 | 韓国において当社製品の販売活動を行っております。 役員の兼任があります。 | 
| 易威奇泵业国际贸易 (上海)有限公司 | 中国, 上海市 
 | 4,958,820 中国元 | 当社製ポンプの販売 | 40.0 | 中国、上海市において当社製品の販売活動を行っております。 
 | 
| 易威奇有限公司 (注)1,2 | 香港, 新界, 沙田区 | 12,800,000 香港ドル | 当社製ポンプの販売 | 40.0 | 香港において当社製品の販売活動を行っております。 
 | 
| IWAKI (THAILAND) CO., LTD. | Bangkok, Thailand | 10,000,000 バーツ | 当社製ポンプの販売 | 40.0 | タイにおいて当社製品の販売活動を行っております。 役員の兼任があります。 | 
| IWAKI NORDIC A/S | Hillerod, Denmark | 1,492,000 デンマーク クローネ | 当社製ポンプの販売 | 40.0 | デンマークにおいて当社製品の販売活動を行っております。 | 
(注)1.当社が法人として役員に就任しております。
2.易威奇有限公司は、易威奇化工泵(广东)有限公司、及び广州保税区易威奇工贸有限公司の2社を
子会社として有しております。易威奇有限公司については、当該2社に対する投資について持分法
を適用して認識した損益が連結財務諸表に与える影響が大きいため、当該2社の損益を易威奇有限
公司の損益に含めて計算しており、持分法適用会社数は易威奇有限公司グループ全体を1社として
表示しております。
3.特定子会社に該当しております。
4.Iwaki America Incorporatedについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結
売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等 (1)売上高 3,804百万円
(2)経常利益 281百万円
(3)当期純利益 180百万円
(4)純資産額 1,602百万円
(5)総資産額 2,480百万円
5.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
(1)連結会社の状況
| 
 | 
 | 
| 
 | 平成27年12月31日現在 | 
| セグメントの名称 | 従業員数(人) | 
| ケミカルポンプ事業 | 867 [96] | 
| 合計 | 867 [96] | 
(注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出
向者を含む。)であります。
2.従業員数欄の[ ]外書きは、パートタイマーの平均雇用人数(1日6時間40分換算)であります。
(2)提出会社の状況
| 
 | 
 | 平成27年12月31日現在 | |
| 従業員数(人) | 平均年齢(歳) | 平均勤続年数(年) | 平均年間給与(円) | 
| 730 [88] | 41.0 | 17.6 | 6,437,601 | 
| セグメントの名称 | 従業員数(人) | 
| ケミカルポンプ事業 | 730 [88] | 
| 合計 | 730 [88] | 
(注)1.従業員数は就業人員(当社から当社外への出向者を除き、当社外から当社への出向者を含む。)でありま す。
2.従業員数欄の[ ]外書きは、パートタイマーの平均雇用人数(1日6時間40分換算)であります。
3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3)労働組合の状況
当社においては、JAMイワキ労働組合が結成されております。労使関係は円満に推移しており、特記すべき事項はありません。