回次 |
第1期 |
第2期 |
第3期 |
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決算年月 |
平成26年5月 |
平成27年5月 |
平成28年5月 |
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売上高 |
(千円) |
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経常利益又は経常損失(△) |
(千円) |
△ |
△ |
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当期純利益又は当期純損失(△) |
(千円) |
△ |
△ |
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持分法を適用した場合の投資利益 |
(千円) |
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資本金 |
(千円) |
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発行済株式総数 |
(株) |
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普通株式 |
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A種優先株式 |
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B種優先株式 |
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純資産額 |
(千円) |
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総資産額 |
(千円) |
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1株当たり純資産額 |
(円) |
△ |
△ |
△ |
1株当たり配当額 |
(円) |
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(うち1株当たり中間配当額) |
( |
( |
( |
|
1株当たり当期純利益金額 又は1株当たり当期純損失金額(△) |
(円) |
△ |
△ |
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潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 |
(円) |
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自己資本比率 |
(%) |
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自己資本利益率 |
(%) |
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株価収益率 |
(倍) |
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配当性向 |
(%) |
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営業活動によるキャッシュ・フロー |
(千円) |
|
△ |
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投資活動によるキャッシュ・フロー |
(千円) |
|
△ |
△ |
財務活動によるキャッシュ・フロー |
(千円) |
|
|
|
現金及び現金同等物の期末残高 |
(千円) |
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従業員数 |
(人) |
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(注)1.当社は平成25年6月27日設立のため、第1期は平成25年6月27日から平成26年5月31日までの11ヶ月と4日間であります。
2.当社は平成29年2月に設立した子会社を連結対象としておりますが、上記期間につきましては子会社が存在せず、連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。
3.売上高には、消費税等は含まれておりません。
4.持分法を適用した場合の投資利益については、当社は関係会社を有していないため記載しておりません。
5.1株当たり純資産額については、優先株式を発行していたため払込金額等を控除して算定しております。
6.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、第1期は1株当たり当期純損失金額であり、また、潜在株式が存在しないため、第2期は1株当たり当期純損失金額であり、また、潜在株式は存在するものの当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、第3期については潜在株式は存在するものの当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。
7.第1期および第2期の自己資本利益率については、当期純損失を計上しているため、記載しておりません。
8.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。
9.従業員数は就業人員数であります。なお、平均臨時雇用人員については、従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。
10.1株当たり配当額および配当性向については、無配のため記載しておりません。
11.第2期および第3期の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、新日本有限責任監査法人により監査を受けております。なお、第1期の数値については、「会社計算規則」(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出しており、新日本有限責任監査法人により監査を受けておりません。
12.第2期における経常損失、当期純損失の大幅な増加は、積極的な専属クリエイターのスカウト活動およびタイアップ広告営業の強化、継続的なサポート体制の改善を図ったことに伴い、販売費及び一般管理費が増加したことによるものであります。
13.平成29年5月16日付で、A種優先株主およびB種優先株主の株式取得請求権の行使を受けたことにより、全てのA種優先株式およびB種優先株式を自己株式として取得し、対価として当該A種優先株主およびB種優先株主にA種優先株式およびB種優先株式1株につき普通株式1株を交付しております。また、その後同日付で当該A種優先株式およびB種優先株式を消却しております。
14.当社は平成29年5月24日開催の臨時株主総会決議において、種類株式を発行する旨の定款の定めを廃止しております。
15.当社は、平成26年12月1日付で株式1株につき100株の割合で株式分割を行い、また平成29年5月25日付で普通株式1株につき40株の割合で株式分割を行いましたが、いずれも第2期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額および1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額(△)を算定しております。
16.当社は、平成26年12月1日付で株式1株につき100株の割合で株式分割を行い、また平成29年5月25日付で普通株式1株につき40株の割合で株式分割を行っております。
そこで、東京証券取引所自主規制法人(現 日本取引所自主規制法人)の引受担当者宛通知「『新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成24年8月21日付東証上審第133号)に基づき、第1期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算出した場合の1株当たり指標の推移を参考までに掲げると、以下のとおりとなります。
なお、第1期の数値(1株当たり配当額についてはすべての数値)については、新日本有限責任監査法人により監査を受けておりません。
回次 |
第1期 |
第2期 |
第3期 |
|
決算年月 |
平成26年5月 |
平成27年5月 |
平成28年5月 |
|
1株当たり純資産額 |
(円) |
△1.53 |
△49.19 |
△16.57 |
1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額(△) |
(円) |
△4.04 |
△47.66 |
32.62 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 |
(円) |
- |
- |
- |
1株当たり配当額 (うち1株当たり中間配当額) |
(円) |
- (-) |
- (-) |
- (-) |
年月 |
概要 |
平成25年6月 |
YouTuber(注1、以下クリエイター)の動画を利用したオンライン販売事業を目的として、東京都渋谷区神宮前一丁目19番8号においてON SALE株式会社を設立。 |
平成25年10月 |
本社を東京都渋谷区神宮前一丁目21番1号に移転。 |
平成25年11月 |
uuum株式会社に商号変更。クリエイター専門のマネジメントプロダクション事業を開始。 |
平成26年8月 |
クリエイターグッズ販売を開始。 |
平成26年9月 |
本社を東京都港区六本木に移転。 |
平成26年12月 |
UUUM株式会社に商号変更。 |
平成26年12月 |
ゲームアプリ「Yの冒険」(注2)のリリースを開始。 |
平成27年1月 |
MCN(注3)サービスを開始。 |
平成27年7月 |
株式会社講談社と共同でYouTubeチャンネル「ボンボンTV」(注4)の運用を開始。 |
平成27年11月 |
ファンイベント「U-FES.」(注5)を初開催。 |
平成28年10月 |
株式会社バンダイナムコエンターテインメントがYouTube上で運営する動画メディア「876TV」にて、番組提供をスタート。 |
平成28年12月 |
ゲームアプリ「青鬼2」(注6)をリリース。 |
平成29年1月 |
「ボンボンTV」にて株式会社ディー・エヌ・エーとの共同で運営する番組「ビタミンDe!」(注7)をスタート。 |
平成29年1月 |
UUUMコンテンツの総合アカウント「UUUM FANS」(注8)提供開始。 |
平成29年2月 |
米国Jukin Media, Inc.と共同で世界の面白動画メディア「Video Pizza」(注9)をスタート。 |
平成29年2月 |
UUUM PAY株式会社(注10)を設立。 |
平成29年3月 |
松竹芸能株式会社とオンラインタレント育成で業務提携。 |
平成29年4月 |
ゲームアプリ「Youと恋する90日間」(注11)のリリースを開始。 |
注1.YouTuberとは、YouTube(YouTube, LLCが運営する動画共有ポータルサイト)上で独自に制作した動画を継続して公開している人物や集団を指す名称であります。当社ではYouTuberをはじめコンテンツを発信している個人を総称してクリエイターと呼んでおります。
2.「Yの冒険」とは、当社所属のクリエイターをモチーフにしたカジュアルスマホゲームのことであります。
3.MCN(マルチチャンネルネットワーク)とは、複数のYouTubeチャンネルと連携し、動画制作、企業とのタイアッププロモーション、視聴者の獲得、ノウハウ提供、デジタル著作権管理、収益受け取りなどの面で支援を提供する事業のことであります。
4.「ボンボンTV」とは、株式会社講談社との共同プロジェクトとして運営するYouTube上のチャンネルであり、番組形式で日々動画の配信を行っております。基本的にクリエイターは出演するのみで、構成、撮影、編集などは当社中心に行っております。
5.「U-FES.」とは、クリエイターとファンが交流するリアルイベントであります。
6.「青鬼2」とは個人ゲームクリエイターであるnoprops氏が制作した、動画再生数累計1億回突破(平成29年4月30日時点)のホラーゲーム「青鬼」の続編であります。
7.「ビタミンDe!」とは「ボンボンTV」チャンネル上で、当社が株式会社ディー・エヌ・エーとの共同で運営する番組の名称であります。
8.「UUUM FANS」はクリエイターとファンをつなぐ総合アカウントであります。
9.「Video Pizza」とはJukin Media, Inc.の持つ面白映像やハプニング映像をピックアップし、番組形式で配信するチャンネルであります。
10.UUUM PAY株式会社は当社の子会社であります。
11.「Youと恋する90日間」は、人気YouTuberとの仮想恋愛を楽しむ恋愛シミュレーションゲームであります。
当社グループは「セカイにコドモゴコロを」を経営理念として掲げ、今までにない楽しみを「コドモゴコロ」ある発想で生み出し、新たな文化・価値を創造するコンテンツカンパニーです。
テレビ、ラジオなどをはじめ、従来のメディアではコンテンツを制作・発信する人(送り手)とそれを体験する人(受け手)は別々でした。しかし、インターネットの普及により、誰もがコンテンツを発信することが可能となり、一方の受け手も視聴するコンテンツが多様化してきました。一個人がコンテンツの受け手から送り手になり、そこにまたファン・視聴者等が生まれるという循環が起こり、新たなブームや文化を生む原動力となっています。当社グループは個人のメディア化を後押しし、新時代のエンタテインメントをリードする中心的存在を目指しています。
当社グループでは、YouTuberをはじめコンテンツを発信している個人を総称してクリエイターと呼んでおり(以下、全てクリエイターで統一)ます。当社グループは動画コンテンツ事業の単一セグメントでありますが、これらクリエイターの活動をサポートし、クリエイターとともに様々なコンテンツを世の中に提供する「クリエイターサポートサービス」と、クリエイターと親和性のあるコンテンツの開発・制作を行う「自社サービス」を展開しております。
①クリエイターサポートサービス
当社に所属するクリエイターは、専属プロデュース契約を締結する専属クリエイターと、MCN規約に同意するネットワーククリエイターの2種類の形式が存在し、それぞれが1つもしくは複数のYouTubeチャンネルを保有しています。当社ではクリエイターに対して、様々なサポートを提供しております。具体的には、タイアップ案件(注1)における企業との架け橋、リアルイベント企画、グッズの販売など、個人では難しい取り組みのサポートに加えて、動画制作に利用可能な素材の提供や、人気のあるクリエイターとの共演機会の提供など、動画視聴者増加につながるサポートの提供を行っております。また、著作権、肖像権、景品表示法等の各種ガイドラインの提示や研修の実施を通じて、コンテンツの健全化を図っております。なお、専属クリエイターとネットワーククリエイターでサポート内容は異なっております。
これらサポートへの取り組みの結果、平成29年6月30日時点のYouTubeチャンネル登録者数ランキング(注2)において、トップ10のうち6チャンネルを当社所属クリエイター(注3)が占めるなど、国内MCNとして最大手のポジションを築いております。当社所属クリエイターの単月動画再生回数は平成27年5月期平均で4.6億回であったのに対し、平成28年5月期平均では11.5億回、平成29年5月期第3四半期累計平均では18.3億回と順調に拡大しております。また、平成29年6月30日時点において、当社の専属クリエイターは178名、専属クリエイター、ネットワーククリエイターを含めた所属チャンネル数は4,526チャンネル(うち、専属クリエイターのチャンネル数は310チャンネル)です。
(注1)タイアップとは、顧客企業の商品やサービスを紹介した動画をクリエイターが制作し、自身のチャンネルで公開することによるプロモーション施策です。
(注2)出所:VidStatsX(YouTubeが公開するAPIを活用して、チャンネル登録者のランキングを公開するウェブサイトです)
(注3)所属クリエイターとは、当社と専属プロデュース契約を締結する専属クリエイター及びMCN規約に同意するネットワーククリエイターを表しています。
所属クリエイターの四半期別の期末所属チャンネル数と各期間中の合計動画再生回数は以下のとおりであります。
|
期末所属チャンネル数(注) (単位:チャンネル) |
3カ月合計動画再生回数 (単位:百万回) |
平成27年5月期第1四半期 |
52 |
863 |
平成27年5月期第2四半期 |
63 |
1,087 |
平成27年5月期第3四半期 |
782 |
1,589 |
平成27年5月期第4四半期 |
1,141 |
2,033 |
平成28年5月期第1四半期 |
1,290 |
2,602 |
平成28年5月期第2四半期 |
1,460 |
2,895 |
平成28年5月期第3四半期 |
1,744 |
3,839 |
平成28年5月期第4四半期 |
2,209 |
4,510 |
平成29年5月期第1四半期 |
2,871 |
5,011 |
平成29年5月期第2四半期 |
3,431 |
5,249 |
平成29年5月期第3四半期 |
4,066 |
6,228 |
(注)期末所属チャンネル数は、専属プロデュース契約を締結する専属クリエイターおよびMCN規約に同意するネットワーククリエイターのチャンネル数の総計になります。なお、専属クリエイターからは動画再生回数に応じたアドセンス収益を得ており、ネットワーククリエイターからはチャンネル毎にサービス利用料として定額を受領しています(専属プロデュース契約およびMCN規約については、「第2 事業の状況 5 経営上の重要な契約等」をご参照ください)。
また、平成29年6月30日時点の当社に所属する上位チャンネルは以下のとおりであります。
チャンネル名 |
チャンネル登録者数(注) |
はじめしゃちょー(hajime) |
5,242,189 |
HikakinTV |
4,394,295 |
Yuka Kinoshita |
3,145,595 |
HikakinGames |
2,910,902 |
Fischer's-フィッシャーズ |
2,718,074 |
SeikinTV |
2,401,073 |
HIKAKIN |
1,890,494 |
水溜りボンド |
1,876,064 |
はじめしゃちょー2 (hajime) |
1,812,369 |
桐崎栄二/きりざきえいじ |
1,761,687 |
(注)YouTube上で「チャンネル登録」をしている視聴者を表しています。「チャンネル登録」とは特定のチャンネルをお気に入りのリストとして登録することであり、登録したチャンネルで新しい動画が公開された際に見つけやすくなります。
クリエイターサポートサービスにおける収益は大きく2つあり、1つはYouTube上に流れる広告による収益の一部をYouTubeから受領するアドセンス収益です。一般的に、YouTube上の動画視聴に付随して発生する広告収益のうち一部がアドセンス収益としてクリエイターに還元されておりますが、当社所属のクリエイターがYouTubeに投稿した動画の場合、Google Inc.から提供をうけるCMS機能(注)により、当社がクリエイターのアドセンス収益を一括して受け取り、受領額を当社収益として計上し、その一部をクリエイターに支払います。当社はアドセンス収益の拡大に向けて、新たなクリエイターのスカウト活動や、クリエイターへの各種サポートの充実、クリエイターの新たな活動機会の創出などに努めております。
(注)CMS機能とはGoogle Inc.との契約により与えられている機能であり、これにより、紐づけした複数のYouTubeチャンネルの収益管理、動画管理、分析などを一括して行うことができます。
もう1つはタイアップ動画を中心とする広告収益です。タイアップ動画とは顧客企業の商品やサービスを紹介した動画をクリエイターが制作し、自身のチャンネルで公開するというもので、顧客企業より対価としてプロモーション料を受領し、受領額を当社収益として計上し、その一部を動画制作費としてクリエイターに支払います。当社の営業部門が広告主や広告代理店に対してクリエイターを活用したプロモーションの提案を行い、案件受注後は公開日に向けてクリエイターのタイアップ動画制作をサポートしていきます。案件の獲得増加に向けて、当社は同広告の効果測定やセミナーを通じた広告主の啓蒙活動を行っております。また、当社はステルスマーケティングを防止すること、および優良誤認を防止することを目的に提供表示に関するガイドラインを策定しており、大手広告主や代理店からの信頼獲得に努めております。タイアップ動画の特徴として主に以下の点が挙げられます。
(ⅰ)クリエイターの影響力
タイアップ動画は一般的な動画広告とは違い、視聴者は自分の好きなクリエイターのコンテンツを見ます。また、クリエイターもコンテンツとしてのエンタテインメント性や普段のコンテンツとの親和性を意識して制作いたします。こうした背景により、タイアップ動画内や概要欄にタイアップ動画であることを示す提供表示を記載するものの、視聴者としては一つのコンテンツとして楽しむため、より親近感や物語性などをもって広告メッセージを伝えることができます。
(ⅱ)視聴態度
一般的なテレビCMは多くの視聴者にリーチ出来るメリットがある一方、テレビ番組の視聴者に対して半強制的に視聴させるため、視聴態度は受動的になりがちです。一方、クリエイターを使ったタイアップ動画は、視聴者はそれがタイアップ動画であると知りつつも能動的に視聴するため、より効果的に情報を伝えることができます。
(ⅲ)コンテンツ情報量
一般的なテレビCMは視聴時間が15秒~30秒であるのに対して、平成29年5月期のタイアップ動画の視聴時間は5分~10分であるため、より多くの情報を視聴者に伝えることができます。
多くのクリエイターはYouTube上だけでなく、他のソーシャルメディア上でもファンを抱えています。そのため、YouTube上のタイアップ動画以外でも、TwitterやInstagramなど他のプラットフォーム上でのタイアップや、広告主との協賛イベントの開催など、YouTube以外でもプロモーション活動の幅が広がっております。
これらの収益も広告収益に計上されています。
アドセンス収益や広告収益以外にも、グッズの販売収益、イベントのチケット販売収益や協賛金売上、ファンクラブ会員収益、音楽販売収益、書籍等の印税収益などを、クリエイターサポートサービスとして計上しております。
グッズ:クリエイターのファンに向けて、様々なオリジナルグッズの販売やLINEスタンプの販売を行っております。受注生産型、オンデマンド型、在庫販売型、イベント販売など、クリエイターやグッズの種類に応じて最適な形でそれぞれのグッズの販売を行っております。
主にグッズ販売による売上を収益として計上しております。
イベント:クリエイターの魅力をリアルな場で体感してもらうことを目的に、所属クリエイターが出演するイベントを開催しております。具体的には、人気クリエイターが勢ぞろいする「U-FES.」、クリエイターごとに開催している「ファンミーティング」などを定期的に開催しております。イベント開催に伴うチケット収入や協賛金などを主な収益として計上しております。
図:アドセンス収益獲得のフロー
図:タイアップ動画の収益獲得フロー
②自社サービス
自社サービスは当社オリジナルコンテンツへの投資や、クリエイターと親和性の高い新規サービスに投資を行い、収益拡大を目指す事業であります。具体的には、チャンネル運営や実況動画と親和性の高いゲームの開発などを行っております。
チャンネル運営:株式会社講談社と共同運営する「ボンボンTV」やJukin Media, Inc.との提携により運営する「Video Pizza」など、自社チャンネルや提携チャンネルの運営および番組制作を行っております。番組制作料、YouTube上の広告収益に基づくアドセンス収益を主に計上しております。
ゲーム:ゲーム実況はYouTube上の人気ジャンルの1つであり、多くのゲーム会社からタイアップ動画の案件を頂いております。そうした中、当社グループでもゲーム実況動画と親和性の高いゲームを開発することで、クリエイターに対してコンテンツ創りのきっかけを提供しつつ、ゲームとしての業績拡大にもつなげています。主にゲームの中で掲載される広告からの広告収益やゲーム内での課金を収益として計上しております。
当社グループでは、クリエイターへの支払い金額の集計や振込業務などの支払い業務全般を、子会社であるUUUMPAY株式会社を通じて行っております。
〔事業系統図〕
当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。
該当事項はありません。
なお、UUUM PAY株式会社は平成29年2月に設立し、平成29年5月期より連結子会社になります。
名称 |
住所 |
資本金 (百万円) |
主要な事業の内容 |
議決権の 所有割合 (%) |
関係内容 |
(連結子会社) UUUM PAY株式会社 |
東京都港区 |
1 |
企業の事務業務の代行 |
100.0 |
当社所属クリエイターへの支払業務全般の委託先 役員の兼任2名 |
(注)1.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
2.特定子会社に該当している会社はありません。
(1)連結会社の状況
平成29年6月30日現在
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
動画コンテンツ |
147 |
(注)1.従業員数は就業人員数であります。なお、臨時従業員数は従業員の総数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。
2.当社グループは動画コンテンツ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
3.最近日までの1年間において従業員が71名増加しておりますが、主として業容の拡大に伴う期中採用を積極的に行ったためであります。
(2)提出会社の状況
平成29年6月30日現在 |
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
147 |
31.0 |
1.3 |
4,456 |
(注)1.従業員数は就業人員数であります。なお、臨時従業員数は従業員の総数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。
2.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。
3.当社は動画コンテンツ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
4.最近日までの1年間において従業員が71名増加しておりますが、主として業容の拡大に伴う期中採用を積極的に行ったためであります。
(3)労働組合の状況
当社グループの労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。